株式会社むじょう（東京都目黒区）がヤギによる除草サービス「草刈りヤギちゃん」のレンタル事業を本格的にスタートしました。ヤギたちは、神奈川県湯河原町の自社牧場「湯河原・スピルバーグ・ヤギポート」で育てられ、町有地や企業の緑地、ソーラーパネルの設置地などに派遣されます。
機械や除草剤に頼らないこの取り組みは、地域と自然が共存できる持続可能な草地管理として注目を集めています。
目次
サービスの仕組みと活用シーン
「草刈りヤギちゃん」は、ヤギを一定期間貸し出し、対象地の雑草を自然な方法で処理するサービスです。対象となる場所は以下の通りです：
- 町・市有地、空き地、休耕地
- 学校や公園
- ソーラーパネル設置地
- 企業の緑地管理区域
特に、斜面や狭小地など、機械が入りにくい地形でも活躍できるのがヤギの強み。1頭で1日約30平米の除草が可能とされ、人手がかかる作業を効率化します。
環境にやさしい理由とは？
ヤギ除草の大きな利点は、CO₂を排出せず、除草剤も一切使わない点にあります。次のような場所での導入に最適です：
- 化学薬品の使用が制限される地域（水源地や学校周辺）
- 環境配慮が求められる施設（太陽光発電所など）
ヤギが草を食べた後の排泄物も土に還り、土壌の栄養となる「循環型の緑地管理」が可能です。
地域・教育との連携で広がる可能性
このサービスは除草にとどまりません。地域コミュニティや教育機関と連携することで、以下のような波及効果が期待されています：
- 子どもたちへの環境教育
- 地域福祉との連携
- ヤギによる癒し効果や地域ブランディング
むじょうでは、除草効果の数値化や研究レポートの公開も予定しており、ヤギによる緑地管理の有効性を科学的に証明していく方針です。
利用方法と今後の展開
「草刈りヤギちゃん」の導入を希望する場合は、公式サイト（https://yagi.mujo.page）の問い合わせフォームから申し込みが可能です。現地調査の上で、最適な放牧プランと見積もりが提供されます。
今後は、都市近郊や教育現場などへの展開も視野に入れており、「地域の縮小過程における豊かな暮らし」を目指す「縮充（しゅくじゅう）」の実現へ向けて、ヤギの活躍がさらに広がっていきそうですね。
この記事の執筆者 / 監修者
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▷動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
▷慶應義塾大学卒
▷会員制ねこ専用ホテル&シッター・キャッツカールトン代表
▷動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士
▷現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
▷前職は一般企業で広報、編集校正やってました。
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