キッチンで飼い主さんがお料理を始めると、
気づけば足元にぴったりと寄り添っている犬さん。
お料理中はもちろん、戸棚を開けるときも、
どこへ動いても、まるで影のようについてきます。
「そこ危ないよ」と思う距離なのに、
どうしても離れないその理由は、たぶんひとつ。
――もしかして、
「今日はボクも食べられる?」
そんな淡い期待を胸に、
けなげに待っているのです。
じっと見上げて、
何も言わずにそばにいるだけ。
おねだりもしないけれど、存在感は抜群。
正直、ちょっとお邪魔になっている気もしますが、
こんなふうに信頼して待たれてしまったら、
無下にすることなんてできません。
キッチンに現れる、
とっても可愛い“くっつき虫”。
今日も飼い主さんの足元は、
幸せでいっぱいなのでした。



