関東大震災から100年・東日本大震災から12年
関東大震災は、1923年9月1日に発生した日本最大級の地震災害です。
死者と行方不明者は10万5千人に達しました。
相模湾を震源とし、マグニチュードは7.9。
一方の東日本大地震は、2011年3月11日に発生したマグニチュード9.0の巨大地震。
東北地方を中心に12都道府県で2万2,318名の死者・行方不明者が発生。
震源地は東北地方沖で、津波も発生。発生時点において日本周辺における観測史上最大の地震。
福島第一原子力発電所の事故も発生し、放射能汚染も問題となっています。
日本にとって最大級の災害であり、1000年に1度ともいわれる地震で、復興にはなお長期間を要しています。
ハザードマップで自分の家の危険を知っておこう
自分が住むエリアは水害?土砂災害?どんな種類の危険があるか、ワンクリックで確認できます。
各自治体でハザードマップを各家庭に配っているところも多いと思いますが、国土交通省ハザードマップでも、自分が住むエリアで水害や土砂災害などどんな種類の危険があるかすぐにわかります。
リスクによって、気をつけるべき災害や、逃げる場所、準備するものが変わってきますね。
日本は世界有数の災害立国
日本の国土は世界の0.28%と狭いのですが、日本は世界有数の自然災害国。
4つのプレートの上に日本列島は位置しており、国土は急峻な山地が7割。
津波、火山噴火、台風、洪水、土砂災害、雪。
日本の国土の広さは全世界の1%にも満たないのに、世界で起こる地震の2割は日本で発生しています。
自然災害による被害額は、全世界の被害総額の2割以上なのです。
(参考)災害に関連する地名
- 低地には谷、池、沢、など水に関する地名、高いところには台、上、などの地名。
- 例えば水に関する漢字(池、川、深)などが入っている場合は、水害が起きるリスクがあります。(災害に関する地名「技術ノート(No.39)」一般社団法人東京都地質調査業協会をもとに作成)
ペットと一緒にどこに避難したらいい?避難する場所3つ
災害が起きた場合、ペットを飼っている人も、そうでない人も、3つの選択肢があります。優先順位は下のとおり。この記事では主に犬猫を中心に書いていますが、その他のペットの方も置き換えて考えてみてくださいね。
それぞれに見ていきます。
①自宅ーファーストチョイスは住み慣れた環境で
倒壊などの危険がない場合は、最初の選択肢は自宅避難です。
被災状況によっては、キャリーやケージで過ごしてもらいます。
メリット…住み慣れた場所でペットにとっても負担が少ない。
デメリット…ライフライン(電気ガス水道)が止まるなど。
②車ー避難所の近くに移動も可能
車で避難する場合は避難所の近くに止めておくこともできますね。
猫の場合は車内を自由にさせずケージやキャリーで過ごさせます。(スキマにもぐりこんだりして危ないため)
ドア開閉時の脱走にも注意。
車の場合よく問題になるのは、温度管理が難しいことで、ガソリン不足のリスクが。
冬は毛布、タオルなど保温用品を準備し、夏は冷却材や水スプレーなどがあるといいですね。
③避難所への同行ー避難所にくる人の2割は動物嫌い
同行避難といってもほとんどの避難所では人間と動物が滞在する場所は、分かれています。
初動が大事で、避難所があいたら、すぐに動物と人を分けて避難させないと、あとあと難しいことになります。
同行避難では二割の人が動物嫌いと言われています。
避難所では猫を飼っている人同士が集まることで助け合いができるのがメリットです。
ペットは基本的にキャリーの中で過ごすことになります。
非常用品を準備してみよう!
大きく分けてフード・水・薬・トイレ用品・そして盲点は「ペットの身分証明」です。
ペットの飼い主さんとペットをつなぐ手がかりでもあり、安全に安心して避難生活を送るために大切。
以下のものを準備。
水・フード・薬は命をつなぐ
水・フード・薬は不可欠です。
被災時は人間優先で猫のものはなかなか入手できません。
療法食など特殊なフードの場合は特に注意。
ウェットフードも水分補給に良いです。缶よりパウチがゴミになりにくいです。
犬であれば好物のおやつ、猫ならちゅーるなどもいいですね。水分補給と同時に、万一はぐれてしまった場合におびき寄せるときに使えます。
水は人間と一緒で大丈夫。
薬はいつも飲んでいるものを準備。
器は軽くて折りたたみできるものを。水が出ないときに、サランラップがあると、食器を洗わずに使えます。
トイレ用品はニオイ対策もしっかり
ペットシーツ、猫砂など、排泄物を処理する道具をひとまとめにしておきます。
「うんちが匂わない袋」は絶賛おすすめで、本当に犬猫ペットのウンチ、おしっこが臭いません。
避難所にいる2割の人が動物嫌いだと言われているために、臭い対策もとても大事。
どうしてもトイレが入手できない場合、ダンボールに新聞紙を割いて入れます(ビニールを敷けばなお良い)
ケージ・キャリーは普段から常設する
我が家ではケージは出しっぱなしにしています。
VIPルーム状態で、猫たちがちょいちょいと入り込んで遊んでいます。
体調が悪いときに休ませたり、お客様が来たときなども便利。
キャリーはハード(硬い)ものがいいです。
積み上げられたり、落下などからペットを守ってくれます。汚れても手入れが楽ですね。
首輪(名札)・マイクロチップ・鑑札・接種済票・お世話ノートは身分証明に
首輪/マイクロチップ/鑑札(犬)/ワクチン接種済み票は大事です。
首輪は被災すると外れてしまうことも多いため、最終的には身分証明はマイクロチップが決め手になります。
お世話ノート
ペットが行方不明、飼い主に万が一のことがあったときのために、お世話の記録ノートを準備します。
食べているフードや持病、かかりつけ医なども記入しておき、飼い主と一緒の写真も準備。
しっぽの形や、模様、色など、猫の特徴がよく分かるものが良いです。
その他
おもちゃ…長期に避難生活が続いた場合に気晴らしになります。
タオル・毛布…保温や目隠しに。
自宅用発電機はわたしの個人的おすすめ、停電時に携帯で安否確認するなど、ネットワークを使えるだけでも助かります。
その他やっておくといいこと
非常時にペットを助けてくださいシール
「犬がいます」「猫がいます」のシールやマグネットは市販で販売されています。
普段から宅配便や来客に、急にドアを開けられて猫が脱走してしまう事故も防げます。
鍵はセキュリティーボックス
鍵は身内など信頼できる人に預けます。
日本ではあまりなじみはありませんが「セーフティボックス」は鍵の受け渡しに便利です。
ペットのネットワークを作っておこう!
いざのときにペットを預けられる人、お世話をお願いする人間関係を作っておきましょう。
ペットシッターさんに一度お世話をお願しておくと、いざというときに頼りになります。
ご近所と、遠いところと、いろいろなところでネットワークを作っておくといいですよ。
ペットも大切な家族、準備をしておきましょうね。
災害にはさまざまなものがあり、完璧に備えることは難しいですが、
この記事の執筆者 / 監修者
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▷動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
▷慶應義塾大学卒
▷会員制ねこ専用ホテル&シッター・キャッツカールトン代表
▷動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士
▷現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
▷前職は一般企業で広報、編集校正やってました。
▷多趣味で神社検定とかいろいろ資格あり
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