【2023】動物感謝デー&どうぶつ愛護フェスティバルに実際に行ってきた!おすすめのイベント9選

本イベントは日本獣医師会の動物感謝デーとどうぶつ愛護フェスティバル(動物愛護週間中央行事)の同時開催です。

目次

【概要】動物感謝デー&どうぶつ愛護フェスティバル

動物感謝デー公式サイトより

2023動物感謝デー in JAPAN」と「どうぶつ愛護フェスティバル」では、ステージイベントやブース展示などを通じて動物にまつわる団体が出展します。

2023年は恩賜上野公園で開催されました。

日本獣医師会、官公庁、公益法人などが中心。

2023動物感謝デー in JAPAN “World Veterinary Day”はこちらから>>

2023動物愛護週間中央行事(どうぶつ愛護フェスティバル)はこちらから>>

わたしが実際に回ってみて、気になったものをいくつかピックアップしてご紹介します!

一日獣医師体験で獣医師体験とは?

高校生以下が対象。

事前に15分ほどの映像で、どのように診察するのかをかんたんに予習します。

その後、実際のワンちゃんを診察台に載せて、診察していきます。これが15分ほど。

聴診器をあてて心臓の音を聞いてみたり。

目の裏を見て、充血をチェックしたり。

呼吸、耳のようすなど、をカルテに書き込んでいきます。

まっすぐにワンちゃんと向き合う子どもたちの姿が印象的です。

事前予約制。こちらが目玉のイベントかと思います!

日本獣医師会についてくわしくはこちら>>

空港で活躍する動植物検疫探知犬のお仕事とは?

実はソーセージやジャーキーといった肉類を、外国から日本に持ち込めないって知ってた?

家畜の伝染病は実は肉類などを通して、海外から運びこまれることが多いんです。

病原体は生きている動物にかぎらず、ソーセージやハム、ジャーキーなどの肉製品にひそんでいることもあるんですよ。

海外から入ってくる家畜の悪性伝染病の例

  • 口蹄疫
  • アフリカ豚熱
  • 高病原性鳥インフルエンザ

空港の荷物の到着場で禁止されている肉類などが荷物に入っていないのかをチェックするのが「動植物検疫探知犬」なんだって。

禁止されているものが荷物に入っていると、おすわりして教えるよ!

動植物検疫探知犬「絆(きずな)号」が実際に舞台の上でデモンストレーションをしてくれました。

ビーグル犬です。

どれか1つにだけ肉製品(ソーセージ)が入っている袋を会場のお客さま4人に持ってもらい、等間隔に並びます。

スタンバイすると絆号の顔がキリッとひきしまりました!

これから一人ずつチェックしていきます。

動植物検疫探知犬のデモンストレーションJPG
動植物検疫探知犬のデモンストレーションJPG

一人目の横を通過。

二人目の横を通過

三人目の女の子のところに来たら、おすわりしました!

ここにあるよ!って教えるときは、おすわりするよ。

吠えるとお客さまをびっくりさせてしまうので「おすわり」なんだね。

実際に紙袋を開けてみると、ここにソーセージが入っていました!

ごほうびをもらう、絆号。

違法に持ち込んだ場合は、3年以下の懲役または最高300万円以下の罰金が科せられます。

動植物検疫探知犬は全国で140匹ほど活躍しているそうです。

余談ですが、口蹄疫という病気は、ヒヅメの数が偶数の牛や豚・ヤギなどの動物はかかりますが、ヒヅメが奇数の動物(馬など)はかからないんだそうですよ。不思議ですね。(日本獣医師会Webサイト)

くわしくは動物検疫所WEBサイトへ>> 

台東区の保護犬/保護猫活動とは?

自治体もがんばっています。

恩賜上野公園のある台東区の保健所の方が、いろいろ説明してくれました。

台東区では、各商店街や組合、寺社などに直接対話して協力を得ながら、地域猫活動を進めていきました。

地域猫活動とは例えばこんな内容です。

  • 不妊去勢手術
  • 地域猫ボランティア育成

地道な活動の結果、成猫/子猫の引取件数も激減し、平成25年度以降はほとんどなくなりました。

たとえば保護犬を家族に迎えた場合には、登録手数料やしつけ教室などのほか、台東区獣医師会の協力で、狂犬病予防接種料が初回無料に!

他にも紙面は尽きないのですが…。

台東区ペットや飼い主がいない犬猫などの取りくみについてくわしくはこちら>>

馬の博物館からやってきた日本在来種&ミニチュアホースとは?

本物の馬とのふれあいの時間がありました。一緒に記念写真を撮れます。

日本に昔からいた馬(在来馬)はほとんどの場合、現在競馬などで見るサラブレッドと比べると、だいぶ小さいって知ってた?

イベントに来ていた馬も、最初、子馬?ポニー?って思うくらいの小ささだったよ!

実際に横に立って見ると大きさがわかります。

左:野間馬のミカン 右:ミニチュアホースのエミ
左:野間馬のミカン 右:ミニチュアホースのエミ

左の茶色が日本在来馬の中で、最小の種類の「野間馬(のまうま)」のミカンちゃん。オスです。御年13歳。

日本在来馬はとても数が少なくなっていて、野間馬は約50頭しかいません。

ちなみにサラブレッドは体高約160cmなのに対して、野間馬は体高約100cm。サラブレッドや野間馬など在来馬の大きさを比較した図はこちら>>

野間馬の他にも木曽馬、宮古馬など、8種類について、保存活動が行われています。

  • 【北海道】北海道和種
  • 【長野県木曽】木曽馬
  • 【愛媛県今治市】野間馬
  • 【長崎県対馬市】対州馬
  • 【宮崎県串間市の都井岬】御崎馬
  • 【沖縄県与那国島】与那国馬
  • 【沖縄県宮古島】宮古馬
  • 【鹿児島県トカラ列島】トカラ馬

右の黒っぽい馬がミニチュアホースの「エミ」ちゃん、22歳のメス。

小さくてかわいかったなあ。

くわしくは横浜の馬の博物館へ>>

日本愛玩動物協会で取得できる3つの資格とは?

クイズをやっていました。こちらの協会は設立40年以上。下の3つの資格を取得できます

  • 累計21万人が取得した歴史ある「愛玩動物飼養管理士」
  • ペットオーナー検定
  • ペット共生住宅管理士

愛玩動物飼養管理士

日本愛玩動物協会は動物を適正に飼養したり、知識や愛護精神を広く普及させるための公益法人です。

わたしは実は愛玩動物飼養管理士2級を持っています。

ペットシッターをはじめとした動物関連資格の代表的な資格です。

愛玩動物飼養管理士を足がかりにして動物取扱責任者の資格もとり、猫専門ホテル&シッターも開業したんですよ。

受験する人たちの4人に1人は「愛するうちの子のために取りたい」という動機。それくらいお役に立つし、おもしろいのでおすすめです。 →愛玩動物飼養管理士についてくわしくはこちら>>

ペットオーナー検定

ペットと暮らす上で必要な知識を楽しく学べます。愛玩動物飼養管理士ほどの資格はいらないけど、愛犬愛猫のために正しいことを学びたいという方におすすめ。

ペット共生住宅管理士

建設業界や不動産業界などでペットと一緒に暮らす住宅について学びます。

正しく動物を飼育するためにも勉強は大切ですね。

くわしくは日本愛玩動物協会へ>>

馬と牛のヒヅメ削り・馬の蹄鉄(ていてつ)のとりかえとは?

個人的にとても興味深かったのが、牛や馬のヒヅメの手入れ。

馬の蹄に蹄鉄を打つなど、蹄(ひづめ)の管理を専門的に扱う技術者が「装蹄師(そうていし)」です。

牛は蹄鉄を装着せずに、蹄を削るだけで、牛削蹄師(うしさくていし)と呼ばれます。

牛のヒヅメのお手入れ

牛のヒヅメのお手入れに使う道具はこちら!

例えばこのオノのような道具は、

牛のヒヅメのお手入れ用です。これは大変。

ヒヅメの手入れですが、人間で言えば白く伸びた部分を削ることになるので、痛くはないそうですよ。

馬のヒヅメに使う「蹄鉄」

こちらが馬のヒヅメにつかう「蹄鉄(ていてつ)」。

牛の場合はヒヅメの手入れのみを行いますが、馬の場合は加えて、ヒヅメを保護するために蹄鉄をつけます。

上段左は、ばんえい競馬で使われる大きな蹄鉄。競走馬では軽量のアルミ製を使うなど、蹄鉄にもさまざまなタイプがあります。

馬の蹄鉄をつけ替えるために使う道具。

すごく手順が多く、きめ細かい作業です。

馬の蹄鉄は3週間に1度交換するほど摩耗するそうです。

幸運のお守りということで蹄鉄をいただきました。うちの猫たちも興味津々。大事にします。

くわしくは日本装削蹄(そうさくてい)協会のサイトへ>>

東京都動物愛護相談センター・犬猫の譲渡活動とは?

東京都の愛護行政は全国で、もっとも進んでいる自治体の1つです。

資料パネルもよくまとまっていました。

東京都動物情報サイト「ワンニャンとうきょう」は、東京都動物愛護相談センターや譲渡対象団体で保護されている犬猫の譲渡や、ペットを最後まで大切に飼うための情報をお届けするサイト。

ぜひ、保護犬や保護猫をお迎えしてみませんか?

東京都動物情報サイト「ワンニャンとうきょう」についてくわしくはこちら>>

その他・獣医系大学ブースなど

獣医学部がある大学が、入学案内などを置いていました。一部だけご紹介します。

ご紹介のブースは本当に一部。ほかのブースもそれぞれに工夫をこらして1ブース1記事かけそうです。ぜひ実際に足を運んで見てくださいね。

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この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
▷動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
▷慶應義塾大学卒
▷会員制ねこ専用ホテル&シッター・キャッツカールトン代表
▷動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士
▷現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
▷前職は一般企業で広報、編集校正やってました。
▷多趣味で神社検定とかいろいろ資格あり
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