【画像46枚】奥州市牛の博物館訪問記!前沢牛のヒミツと牛の歴史を探求してきました!

のこと。マルシェ兵庫ペット医療センター

牛の博物館ってどんなところ?

1階はこのあたりの特産・前沢牛を中心に、生産やその歴史を紹介。

2階は牛という生物全体の歴史や人間との関わり、世界の牛など、幅広く学べる施設になっています。

牛の博物館全景です。

牛の博物館の赤いのぼりが見えます。なかなか洗練された外観です。

牛の博物館正面にやってきました。

英語にすると”Cattle Museum”になっています。日本では”cow”と習っているのですが、畜産牛としては”Cattle”になるようですね。

すごくおもしろかったのでぜひ行ってみて!!

牛の博物館1階で前沢牛のヒミツを探る!

前沢牛って知っていますか?

「西の松阪牛、東の前沢牛」と称される、おいしい牛肉。いわゆる霜降り肉です。

前沢牛を使ったお料理の数々。やはりステーキが目をひきます。

前沢牛のおいしさのヒミツの一つは、香りにあり。

前沢牛は他の和牛肉に比べて、香り成分である、硫黄や窒素化合物を多く含んでいるそうです。

全国の品評会でこのようにたくさんの賞を獲っている前沢牛は、農林水産大臣賞を10回も受賞しています。

グルメな友人もおすすめしていたお肉の生産について、あれやこれやを学べます。

前沢牛の礎を築いた牛たち

兵庫県から奥州市にやってきた種牛たちは、現在の「前沢牛」の基になりました。

前沢牛の元となった優秀な牛たちのうち、牛の博物館では4頭の剥製を展示しています。

  • 清菊号
  • 和人号
  • 恒徳号
  • 菊谷号

です!

清菊号

清菊号

隣は身長175cmの男性との比較してみてください。

清菊号の販売価格は155万円を超えていますね。

和人号

こちらは「和人号」という種牛です。体長255cm、体高約150cm。

和人号

1961年産まれ、83年死去。4万1460頭の子牛が産まれました。

和人号の前に立つわたし(身長168cm)。大きいなあ。

恒徳号

こちらは左「菊谷号」、右「恒徳号」。同じくオスの種牛です。

左「菊谷号」、右「恒徳号」

7万3千頭を超える子牛の親になっています。

そこから種牛となったのが14頭。残りは食肉になったのでしょうか。

種牛として生き残るのもなかなか厳しい世界です。

菊谷号

左の菊谷号の経歴を見ると…

1973〜1993年、20歳くらいまで生存。こちらは5万2千頭弱の親となっていますね。

優秀な種牛たちの精子は冷凍保存

優秀な牛の精子は、液体窒素で-196度の凍結保存されます。

下の容器では4800本の精子ストローが保存できるとか。

死後も人工授精で牛たちが産まれます。

人工授精用の道具も展示されていました。

これで牛の子宮に精子を入れるわけです。牛用なので大きくて、迫力。

こちらは違うパターン。

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台に牛の皮をかぶせ、人口の筒で疑似交尾、精子を採取。シュールです。

牛が牛肉になるまで

最近では切り身の魚が泳いでいるという誤解をしている子供がいるとのこと。切り身の肉がどこかで歩いていたり生きていたりと、考える人はいないかと、思うのですが。

わたしたちが口にする牛肉は、多くの人の手を経てやってきます。

STEP
繁殖農家が子牛を育てる

繁殖農家が、子牛を産ませ、生後10ヶ月ほどまで育てます。

STEP
子牛を肥育農家が購入する

家畜市場で肥育農家が子牛を購入します。

STEP
肥育農家が牛を育てる

牛を生後30ヶ月ほどまで大きく育てます。

STEP
食肉市場

食肉市場で、牛を解体して、食肉にします。

STEP
精肉店

販売されている食肉をわたしたちが購入します。

まさに「命をいただく」ということがわかります。

1階ではこの他にも、マエサワクジラや、世界の牛と人間の関わりをビデオ上映していました。

1階で前沢牛について一通り学んだあと、2階に上がると「牛」全般の歴史や文化を学べるようになっています。

企画展「世界のカウベル」で世界の音色を聴いてみよう

実際のカウベルのうつくしい音色をぜひ「牛の博物館」で聴いてみてください。

牛につけるベルを「カウベル」といって、世界中でいろいろなカウベルがあるんだ!

お部屋の全景!

ところせましと、世界各国カウベルが展示されています。

牛の博物館では世界33カ国、219点のカウベルを収集してきました。

カウベルの素材や形一つをとっても、それぞれの文化の違いが反映されていて、とても興味深いです。

男性(172cm70kg)の頭の大きさと比べると、カウベルによってはとても大きいことがわかりますね。

カウベルの用途

カウベルはどのようなものに使われてきたの?

  • 牛の居場所を知らせる
  • 牛を狙う他の動物を退けるため
  • 牛が作物を荒らしていないことを保証する
  • 牛の持ち主を明示して盗難を防ぐため
  • 群れの管理のため
  • 信仰のため

などなど、多くの役割を持っています。

世界のカウベル

例えば、戦時中に物資が不足しているときに製造されたカウベルは…

ソ連の鉄かぶとそのままのカウベルです。首にこれをかけていたのですね。

こちらは木製のカウベル。カンボジア。箱型です。

カウベルの形や素材がひとめでわかります。

ヨーロッパのベルは金属製で大きなものが多いです。ヨーロッパでは山地など広大な土地で牛を放牧することが多かったので、音も大きく遠くまでひびくように。

下の写真はイタリアのシチリア島のカウベル。

木製部分を首にひっかけています。なんだか、拷問道具にも見えるような…(汗)、大きいですね。

こちらはミャンマー。素材も木製や金属、骨などで、こぶりで装飾がついたようなものも見られます。

そうかと思うとこちらは、小さくてかわいらしい、装飾がついたカウベル。

ちなみに日本は、牛を飼いはじめた歴史は浅く、カウベルがほとんどないようです。

牛の博物館で唯一コレクションされた日本のカウベルは、岩手県遠野市のもの。かわいらしいベル。

実際のカウベルに触れたり、本物のうつくしい音色を聴ける企画展にぜひ行ってみてね!

日本の牛・世界の牛

牛が家畜となったのは今から1万〜8千年前。

世界の牛

飼養頭数は13億頭(施設内展示/統計年度不明)とありましたが、国連食糧農業機関(FAO)によると、2018年の全世界の牛の飼養頭数は約14億9000万頭。とのこと。

日本ではこぶのない牛が一般的で、ヨーロッパから持ち込まれたと考えられていますが、世界にはコブのあるゼブウといわれる牛も多いです。

上の写真はハイランド種という、スコットランドの寒い場所から来ました。なので毛が長くて寒い気候に耐えられます。

日本の和牛は4種類

日本の「和牛」は4種類しかいないと知ってる?

  • 黒毛和種(くろげわしゅ)
  • 褐毛和種(あかげわしゅ)
  • 無角和種(むかくわしゅ)
  • 日本短角種(にほんたんかくしゅ)

昔から日本で飼われていた在来の牛と、外国の牛が交配して作られました。

いまでは日本原産の在来牛は離島の2つだけになっています。

  • 見島牛(みしまうし)
  • 口之島牛(くちのしまうし)
口之島牛(くちのしまうし)

かなり小さく感じます。

役目で体型が違う3つの家畜牛

牛は利用の目的によって、専門の品種が作られています。

乳用牛…ミルクを生産するために大きな乳房がついている

肉用種…肉の量を多くするために体が大きく長方形、足は短い。

役用牛…荷物を運搬する車を引っ張るため、体の前方が発達。

昔ながらのミルクの器のいろいろ。

現在はミルクしぼりも機械がやってくれます。

オートメーション化された技術です。

牛の体のしくみ・生物学など

歯の状態で、牛の年齢がわかるというものです。人間と同じですね、年齢とともに、歯が欠けてきたり摩耗し、歯肉が後退するところも。

個人的にインパクトが大きかったのは牛の胃袋。4つあるとは聞いていたものの、大きさにびっくり。

成人が両腕で輪を作ったくらいありそうです。

第1の胃から第4まで、エサが消化されていく様子がわかります。

獣医学部の友人いわく、牛が死ぬと微生物が井の中で発酵して解剖をするととても臭いのだそうです。

牛と祭礼/世界の文化

インドネシアのトラジャ族は、水牛を聖なるものとみなしています。

限られた特別な人に用いられる棺桶も、男性は水牛型、女性は豚の形。

トラジャ族の葬儀ではたくさんの水牛が屠られます。財産のようなものですね。

一方で日本でも牛を祭礼に使うところは多くあります。

花田植(はなたうえ)ー広島県北広島町

花田植えとは、田の神様にその年の豊作を祈願する儀式。お囃子の中で美しく飾り立てた牛が代かきや田植えを行います。

牛祭(うしまつり)ー京都/広隆寺

900年以上前から続く京都の奇祭。インドから来た五穀豊穣の摩多羅神(まだらじん)が牛に乗って現れるとされます。

【写真中央/赤のかぶり物】和霊大祭(うわじま牛鬼まつり)…かつて日本では雨乞い祈願のために、牛馬を殺して首を縁や池に投げ込む風俗が広く分布していました。牛鬼の祟りを鎮め、平穏と繁栄を祈願します。

牛の博物館で手に入れるべき推しグッズ

クマよけに!

かわいいですね。玄関のドアにつけるベルとして買おうと思っていたら、帰り際に小学生の団体で混雑していたので買い損ねました、残念。

張り子の金べこは、幸運と商売繁昌のマスコット。

昔から岩手県(南部藩)は金が産出されたので、その砂金や塩の運搬に南部牛が活躍しました。

米俵ではなくて千両箱を背負っています😂。

手すき和紙を何重にもはった牛の形をした郷土玩具です。

牛の胃袋Tシャツが推しです。

A5ランク前沢牛肉一筆箋、剥製標本マスキングテープも人気だとか。

牛の博物館滞在時間は?

1-2時間ほどで観られると思います。

牛の博物館のイベント

牛の博物館は、イベントをよく行っており、近くだったら毎回観に行きたいくらいです。

動物たちの視覚世界と進化を考える」では、

そうそう、猫の目は縦に長く、ウシやウマ、ヤギ、ヒツジなどの有蹄類(ゆうているい)は横長が多いんですよね。

他のイベントもどれもおもしろそうで、近くだったら全部行きたいくらい!

牛の博物館概要・アクセス

公共交通機関が少ないため、おすすめは車です。

名称牛の博物館(ウシノハクブツカン)
住所岩手県奥州市前沢南陣場103-1
電話0197-56-7666
アクセスJR東北本線平泉駅から岩手県交通イオン前沢行きバスで12分、白鳥下車、徒歩8分
営業期間通年
営業時間9:30~16:30(閉館17:00)

牛の博物館に、平泉を始めとした岩手の有名観光地を組み合わせてドライブを楽しみましょう。

  • 東北自動車道 平泉前沢I・Cから車で5分
  • 東北本線前沢駅より車で7分 

リンク↓

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ふだん頂いている牛肉のこと、おいしい前沢牛のこと、牛全体のことなど、たくさん学べて楽しいです!
ネットで見るのとはまた違ってリアルな迫力の展示です。
ぜひ足を運んでみてくださいね。

前沢牛をおいしくいただくレストラン

「西の松阪牛、東の前沢牛」ともいわれる、おいしいお肉をいただける場所をご紹介します。

らみえるは宿の食事で前沢牛のしゃぶしゃぶやすき焼きをいただきました。とろけるようなお肉でした。

牛匠おがた【駅前店】

営業時間10:00~18:00(12/31は10:00~15:00、1/1は休業いたします)TEL0197-56-0298FAX0197-56-0299住所〒029-4204 岩手県奥州市前沢向田1-22

和風れすとらん牛の里

とろけるほどおいしい前沢牛をいただけます。

住所:〒029-4204 岩手県奥州市前沢向田1丁目5

TEL:0197566115

レストランロレオール(前沢ガーデン)

もともと牛の博物館に入っていたレストランが、移転し「ロレオール田野畑」として新たに生まれ変わりました。

アイアンシェフで優勝した伊藤勝康氏の岩手の地産地消のフレンチを堪能できる絶景・秘境のレストランです。

牛の博物館から行こうとすると、車で3時間ほどで、2日前までに電話で予約というのもハードル高いですが…。

水曜どうでしょう」にも登場(旧前沢ガーデン)、JALの国内線ファーストクラス機内食もこの「ロレオール田野畑」監修です。お時間が許す方はぜひ。

”お店の雰囲気と景色、そして料理が全て最高でした🍽️ネオビストロという感じで、素敵なお店です🌊”

”県外はもちろん、県内でもアクセスが大変な立地ではありますが、また伺いたいと思えるお店です。 素材の旨みを活かした料理の数々を素晴らしい景色と共にいただけます。 それほど肩肘張らず過ごせる雰囲気なのも嬉しいです。 魚を使った前菜一皿一皿の調理方法にこだわりが感じられたほか、メインの肉料理も素晴らしく肉ときのこの旨味が衝撃的でした。”

グーグルの口コミより
所在地明戸309-5
お問い合わせTEL:080-9014-9000(予約受付専用、受付時間15:00〜17:00)
営業時間ランチ 12:00〜14:00(L.O)
ディナー 18:00〜20:00(L.O)
定休日不定
料金等ランチ 3,000円/4,500円/6,000円
ディナー 4,500円/6,000円/8,000円
Wi-Fi
駐車場
ホームページWEBサイト

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中尊寺と猫について

この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
▷動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
▷慶應義塾大学卒
▷会員制ねこ専用ホテル&シッター・キャッツカールトン代表
▷動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士
▷現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
▷前職は一般企業で広報、編集校正やってました。
らみえるってこんな人
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目次
  1. 牛の博物館ってどんなところ?
  2. 牛の博物館1階で前沢牛のヒミツを探る!
  3. 前沢牛の礎を築いた牛たち
    1. 清菊号
    2. 和人号
    3. 恒徳号
    4. 菊谷号
    5. 優秀な種牛たちの精子は冷凍保存
    6. 牛が牛肉になるまで
  4. 企画展「世界のカウベル」で世界の音色を聴いてみよう
    1. カウベルの用途
    2. 世界のカウベル
  5. 日本の牛・世界の牛
    1. 世界の牛
    2. 日本の和牛は4種類
  6. 役目で体型が違う3つの家畜牛
  7. 牛の体のしくみ・生物学など
  8. 牛と祭礼/世界の文化
    1. 花田植(はなたうえ)ー広島県北広島町
    2. 牛祭(うしまつり)ー京都/広隆寺
  9. 牛の博物館で手に入れるべき推しグッズ
  10. 牛の博物館滞在時間は?
  11. 牛の博物館のイベント
  12. 牛の博物館概要・アクセス
  13. 前沢牛をおいしくいただくレストラン
    1. 牛匠おがた【駅前店】
    2. 和風れすとらん牛の里
    3. レストランロレオール(前沢ガーデン)
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