【注目の食物繊維】サイリウム(オオバコ)とサイリュームの違いは?犬猫の便秘・下痢・毛玉対策にも

のこと。マルシェ兵庫ペット医療センター
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名前は似てるけど大違い!サイリウムとサイリューム

「サイリウム」と「サイリューム」。カタカナではたった一文字違いですが、英語のつづりを見ると全然別物です。

  • サイリウム → Psyllium(オオバコ由来の食物繊維)
  • サイリューム → Cyalume(発光スティックの商品名)

日本語だと紛らわしいですが、意味も用途もまったくちがいます。ここではその違いと、サイリウムが人だけでなく犬や猫の健康にも役立つ理由をわかりやすく紹介します。


サイリウムってなに?✨ オオバコから生まれた天然の食物繊維

サイリウム(Psyllium)は、オオバコ属の種子の外皮からとれる天然の食物繊維です。水を含むとゼリーのように膨らみ、便をやわらかくしたり腸の動きをスムーズにしたりしてくれます。

便秘にも下痢にも使えるのが特徴で、さらに血糖値の上昇をゆるやかにする効果も知られています。人間用サプリでは「腸活」や「ダイエットのサポート食品」として広く使われている人気素材です。


道ばたの草が薬草に?漢方やアーユルヴェーダでも使われてきたオオバコ

サイリウムの原料となるオオバコは、日本や中国で古くから身近な植物として利用されてきました。

漢方では、花期の全草を「車前草(しゃぜんそう)」、種子を「車前子(しゃぜんし)」と呼び、それぞれ生薬として記載されています。

車前草や車前子は主に「利尿」「止瀉(下痢止め)」「去痰」「明目(眼の炎症改善)」などの効能を期待して使われてきた歴史があります。

現代のサプリメントに使われるサイリウムは、これらと同じオオバコ属植物の種皮が由来ですが、食物繊維としての利用法は近年になって注目されたものです。

サイリウムの原料であるオオバコ属植物は、漢方でも全草や種子が古くから生薬として使われてきたが、伝統的効能は現代の食物繊維サプリとはやや異なります。

また、アーユルヴェーダでは、インドオオバコの乾燥種子や種皮を下痢止め・鎮痛・便秘改善・胃炎などに用いています。


犬猫にもすごい効果!🐾 腸活や毛玉ケアで話題のサイリウム

最近では、サイリウムが犬や猫の健康ケアにも注目されています。水を含んでふくらむ性質が腸の動きを助け、便秘や下痢の改善に役立つからです。

犬では便通を整えたり、硬すぎずやわらかすぎない理想的な便に近づけたりと、シニア犬や運動量の少ない子のサポートにぴったり。猫の場合は毛玉対策としても有名で、毛玉を便と一緒に排出しやすくする効果が期待できます。長毛種や毛づくろいが好きな子には特におすすめです。

実際に飼い主さんからは、
「便が出やすくなった」
「毛玉を吐く回数が減って助かっている」
といった声も多く聞かれます。自然由来の食物繊維なので安心して使いやすいですが、一度に多く与えるとお腹がゆるくなることがあるため、少しずつ様子を見ながら取り入れるのが安心です。


こっちは光る棒!ライブでおなじみのサイリューム

一方の「サイリューム(Cyalume)」は、ライブやイベントで振る発光スティックのこと。ポキッと折ると化学反応で光り、カラフルな演出で会場を盛り上げます。防災用のライトや釣り具としても使われていますが、サイリウム(食物繊維)とは名前が似ているだけでまったく関係がありません。


まとめ|自然の力で人もペットも元気に✨ サイリウムの魅力

サイリウムとサイリュームは、一字違いで混同されやすいけれど、意味も役割もまったくちがいます。サイリウムはオオバコ由来の食物繊維で、人の腸活はもちろん、犬猫の便秘・下痢・毛玉対策にも役立つ注目の素材。一方、サイリュームはコンサートを盛り上げる発光スティック。似ていても大違いなんです。

「のこと。マルシェ」では犬猫用のサイリウムを取り扱っています。毎日の健康ケアに取り入れてみたい飼い主さんは、ぜひチェックしてみてください。

この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
動物専門・ペット特化のWebライター・ディレクター・デザイナー。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、大手企業で広報や編集校正の仕事を経て、猫専門ペットホテル猫専門ペットホテル・キャッツカールトン横浜代表、動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士。
幼少期から犬やリス、うさぎ、鳥、金魚など、さまざまな動物と共に過ごし、現在は4匹の猫たちと暮らしています。デザインと言葉で動物の魅力を発信し、保護活動にもつなげていきたいと思っています。
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