レッサーパンダの風太くんは現在23歳!今の様子・家系図・子孫を紹介

のこと。マルシェ兵庫ペット医療センター

人間のようにすっくと立つ姿で、日本中の注目を集めたレッサーパンダの風太くん。

2005年のブームから20年以上が過ぎ、「風太くんは現在も生きている?」「何歳になった?」「今も立つの?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。

風太くんは2026年7月5日に23歳の誕生日を迎え、現在も千葉市動物公園で暮らしています。若い頃のような立ち姿は見られなくなりましたが、食欲を取り戻し、体調のよい日には展示場をゆっくり歩いています。(参考:千葉市)

また、パートナーのチィチィとの間に生まれた子どもから、5代後の来孫まで命がつながり、これまでに誕生した子孫は83頭にまで広がりました。

この記事では、23歳になった風太くんの現在、立ち姿が一大ブームになった理由、子どもは8頭なのか10頭なのかという疑問、風太ファミリーの家系図、高齢の風太くんを支える飼育の工夫について紹介します。

本記事は、千葉市動物公園の公開資料や報道資料をもとに、「どうぶつのこと。」編集部が独自に調査・編集したものです。記事内容や掲載図解に関するご質問、誤りや情報の更新にお気づきの場合は、「どうぶつのこと。」お問い合わせフォームより編集部へご連絡ください。展示状況、開園時間、施設利用などについては、千葉市動物公園の公式サイトで最新情報をご確認ください。

掲載している図解・グラフ・イラストは、編集部が情報を整理し、生成AIを補助的に使用して制作したオリジナルコンテンツです。画像の無断転載・複製・加工・再配布・SNS等への再投稿はご遠慮ください。

目次

レッサーパンダの風太くんは現在23歳

風太くんは2003年7月5日生まれ。2026年7月5日に23歳となり、現在も千葉市動物公園で暮らしています。

23歳という高齢のため、以前より眠って過ごす時間は増えました。一方で、慣れた展示場を歩いたり、食事をしたりしながら、風太くんらしいペースで毎日を過ごしています。

23歳の誕生日イベントを開催

2026年7月5日には、千葉市動物公園で風太くんの23歳を祝うセレモニーが開催されました。

会場では、飼育担当者が過去の写真や動画を紹介し、最近の様子を報告。飼育担当者手作りのバースデーケーキを食べる様子も、風太くんの寝室から会場と公式YouTubeへ中継されました。

先着2,000人には23歳を記念した限定カードも配布され、ブームから20年以上が過ぎた現在も、多くの人が風太くんの誕生日を祝いました。

園の事前案内では、風太くんの体調を考慮して当日の展示は行わない予定でした。しかし、実際には風太くんが展示場へ現れ、端から端までゆっくり歩く姿を見せてくれました。

現在は食欲を取り戻し、のんびり過ごしている

風太くんは白内障により右目を失明しており、年齢とともに歯も抜けています。

数年前には歯の根元に膿がたまる歯根嚢胞を患い、食事ができずに衰弱した時期もありました。しかし、現在は食欲を取り戻し、2026年の誕生日にもリンゴやサツマイモで作られたケーキを食べました。目立った病気はなく、のんびり過ごしていると飼育担当者は説明しています。

高齢だからといって、すべてを流動食にすればよいわけではありません。千葉市動物公園では、風太くんの歯や食欲、好みに合わせて、食べ物の大きさや状態を調整しています。

風太くんは現在も立つ?

若い頃に人気を集めた直立姿は、2020年頃から見られなくなりました。

下のお写真は2020年ごろのものです。

ただし、立ち姿が見られなくなったことと、まったく立つことができないことは同じではありません。足腰の状態や、立たなくなった医学的な理由について、公開情報だけで推測するのは避けるべきでしょう。

現在も展示場を歩くことはあります。若い頃と同じ姿を求めるのではなく、23歳の風太くんが無理なく過ごす様子を静かに見守りたいですね。

レッサーパンダの風太くんとは?

風太くんは、静岡市立日本平動物園で生まれ、2004年に千葉市動物公園へやってきたオスのシセンレッサーパンダです。

風太くんのプロフィール

項目内容
名前風太
性別オス
亜種シセンレッサーパンダ
生年月日2003年7月5日
出生地静岡市立日本平動物園
現在暮らしている場所千葉市動物公園
千葉市動物公園への来園日2004年3月30日
父親風風(フウフウ)
母親楢(ナラ)
パートナーチィチィ

風太くんは母親の楢にとって初めての子どもで、大切に育てられました。

日本平動物園から千葉市動物公園へ。

風太くんは2003年7月5日、静岡市立日本平動物園で誕生しました。

翌2004年3月30日、生後約9か月で千葉市動物公園へ移ります。来園後は園内の健康管理センターで検疫を受け、4月27日にレッサーパンダ舎へ移動。新しい環境へ慣れる期間を経て、5月6日に展示が始まりました。

2005年4月には、パートナーとなるチィチィと初めて同じ展示場で過ごしています。初対面では、チィチィを追いかけた風太くんが反撃されたという記録も残っています。

風太くんのしっぽが短いのはなぜ?

風太くんは、ほかのレッサーパンダと比べてしっぽが短いという特徴があります。

千葉市動物公園の資料では、生後2週間以内に母親が風太くんのしっぽを持って移動したためか、短いしっぽになったと紹介されています。原因を断定しているわけではないため、記事でも可能性として扱うのが適切です。

(参考:ちばzoo)

風太くんはなぜ立つ姿で人気になった?

風太くんが全国的に知られるようになったきっかけは、後ろ脚ですっくと立ち上がる姿でした。

しかし、レッサーパンダのなかで風太くんだけが立てるわけではありません。

2005年に立ち姿が一大ブームに

若い頃の風太くんは好奇心旺盛で、展示場の外を見ようとして、後ろ脚で立ち上がる姿をよく見せていました。

その姿が新聞で紹介されると、人間のように背筋を伸ばした姿が大きな話題となり、多くの来園者が千葉市動物公園を訪れるようになります。

レッサーパンダは風太くん以外も立つ

レッサーパンダは、物音を警戒して遠くを見るとき、高い位置にある笹を手元へ寄せるとき、相手に自分を大きく見せるときなどに後ろ脚で立ち上がります。

風太くんが人気になったのは、唯一立てるレッサーパンダだったからではありません。

展示場の外を見ようと頻繁に立ち上がる好奇心旺盛な性格、背筋を伸ばした姿、新聞に掲載された写真の印象などが重なり、「風太くんらしい立ち姿」として愛されたと考えられます。

風太ブームで来園者数も増加

千葉市動物公園の来園者数は、風太ブーム前年の2004年度には65万8,969人でした。

風太くんが人気になった2005年度には80万2,570人となり、前年度から14万3,601人増加しています。公式資料でも、2005年度の主な出来事として「レッサーパンダ『風太』くん大人気」と記録されています。

年度来園者数主な出来事
2004年度658,969人風太ブーム前年
2005年度802,570人風太くんが全国的な人気に
2006年度880,037人子どもの誕生やテレビドラマのロケなど

2006年度の来園者数は88万37人に増えましたが、この年は風太くんの人気に加え、子どもの誕生、テレビドラマのロケ、レッサーパンダ舎の増築など、複数の話題がありました。すべてを風太くんだけの効果と断定しないよう注意が必要です。

【2004~2006年度の来園者数グラフ 参考:千葉市動物公園

風太くんの家系図|チィチィとの子どもと5代の子孫

風太くんは立ち姿で多くの人を楽しませただけでなく、繁殖の面でも大きな足跡を残しています。

パートナーのチィチィとの間に生まれた子どもたちは、全国各地の動物園へ移り、さらに次の世代へ命をつないでいきました。

© どうぶつのこと。公開情報をもとに編集部が独自に整理・制作した図解です。画像の無断転載・複製・加工・再配布を禁じます。
© どうぶつのこと。公開情報をもとに編集部が独自に整理・制作した図解です。画像の無断転載・複製・加工・再配布を禁じます。

風太くんの子どもは8頭?10頭?

風太くんとチィチィの間に誕生した子どもは、合計10頭です。

このうち8頭は成長し、名前が付けられました。残る2頭は2011年に誕生しましたが、生後数日で亡くなっています。

資料によって「子どもは8頭」と紹介されることがあるのは、成長して名前が付けられた8頭を数えているためと考えられます。

成長した8頭の子どもたち

誕生年子どもの名前
2006年ユウタ、風花
2007年風美、風鈴
2008年チイタ、クウタ
2010年コウタ、エイタ

8頭の名前と誕生した順番は、千葉市動物公園の公式資料で確認できます。

風太くんの第6子クウタは、多摩動物公園から来園したメイメイとペアになりました。2012年には風菜と源太が誕生し、千葉市動物公園で初めて生まれた風太くんの孫となっています。

メイメイは風太くんの娘ではなく、息子クウタのパートナーです。家系図では、この関係が分かるように配置します。

子孫は5代後の来孫まで83頭

2026年3月末時点の取材では、風太くんの子孫は次のように紹介されていました。

風太くんから見た世代呼び方誕生した頭数
1代後10頭
2代後32頭
3代後曾孫23頭
4代後玄孫10頭
5代後来孫5頭
合計80頭

この80頭は、現在生きている個体だけではなく、これまでに誕生した子孫の累計です。

その後、2026年7月16日に公開された飼育担当者への取材では、亡くなった個体を含む子孫の累計は83頭に更新されています。新たに増えた3頭の世代別の内訳は、記事中では明らかにされていません。

したがって、本文では最新の「83頭」を使用し、家系図の世代別内訳には「2026年3月末時点」と明記します。

風太くんの息子コウタはチリへ渡り、孫のミライは台湾へ移るなど、風太ファミリーの血筋は海外にも広がっています。

© どうぶつのこと。公開情報をもとに編集部が独自に整理・制作した図解です。画像の無断転載・複製・加工・再配布を禁じます。
© どうぶつのこと。公開情報をもとに編集部が独自に整理・制作した図解です。画像の無断転載・複製・加工・再配布を禁じます。

【風太ファミリー簡易家系図】

高齢の風太くんに合わせた飼育の工夫

23歳の風太くんには、目や歯、活動時間など、年齢を重ねたことによる変化が見られます。

千葉市動物公園では、若い個体と同じ方法を一律に当てはめず、風太くんの状態に合わせて食事や飼育環境を調整しています。

食べやすくした笹や食事を用意

レッサーパンダにとって、笹の葉は大切な食べ物です。

しかし、高齢になって歯が抜けると、硬い笹の茎や葉をかみ切ることが難しくなります。

千葉市動物公園では、笹の葉を粉末状にする業務用のミル器を導入しました。以前よりも短時間で細かくできるようになり、粉砕後の香りも強くなったと報告されています。

食べやすさだけでなく、風太くん自身の好みや食欲を観察しながら、食事の形を調整していることが分かります。

冷風機や遮熱フィルムで暑さに配慮

2023年に実施された「風太20th記念プロジェクト」には、1,164人と園内での直接募金から、合計2,379万1,000円が集まりました。

集まった資金は、次のような設備に活用されています。

  • 風太くんの展示場への冷風機3台の設置
  • 木陰をつくるためのドイツトウヒの植樹
  • 笹の葉を粉砕するミル器
  • 屋内展示場の特殊遮熱フィルム
  • レッサーパンダ舎の自動ミスト

冷風機は小屋の下に設置され、風太くんのお気に入りの小屋にも冷たい風が届くよう整えられています。遮熱フィルムは夏の室温上昇を抑え、冬には日光を通して室内を暖める仕組みです。

【レッサーパンダ舎の暑さ対策図解】

これらの設備が風太くんの長寿の直接的な理由だと断定することはできません。

風太くんの20歳をきっかけに、同園で暮らすほかのレッサーパンダも含め、より過ごしやすい環境を整える取り組みが進められたと捉えることができますね。

風太くんに会えるのは千葉市動物公園

風太くんは、千葉県千葉市にある千葉市動物公園の小動物ゾーンで暮らしています。

ただし、高齢であるため、来園すれば必ず会えるとは限りません。体調、天候、気温などによって展示されないことがあります。

食事時間は13時30分頃

千葉市動物公園では、レッサーパンダの食事時間を原則として毎日13時30分頃から実施しています。

飼育員による解説の後、タイヨウ、風太、みい、メイタなどの展示場を順番に回り、好物のリンゴなどを与える予定です。

ただし、動物の体調、天候、飼育業務の状況によって、時間や内容が変更・中止されることがあります。

「13時30分に行けば必ず風太くんを見られる」という意味ではないため、来園前には公式サイトの最新情報を確認しましょう。

千葉市動物公園の基本情報

項目内容
所在地千葉県千葉市若葉区源町280
開園時間9時30分~16時30分
最終入園16時
休園日毎週水曜日、水曜日が休日の場合は翌日、12月29日~1月1日
入園料高校生以上800円、中学生以下無料
普通車駐車料金800円
最寄り駅千葉都市モノレール「動物公園駅」

動物公園駅から正門ゲートまでは徒歩約1分です。料金や休園日は変更される可能性があるため、来園前に公式サイトをご確認ください。

風太くんについてよくある質問

風太くんについてよくある質問をまとめてみました。

風太くんは現在も生きている?

風太くんは現在も千葉市動物公園で暮らしています。2026年7月5日に23歳の誕生日を迎えました。

風太くんはどこの動物園にいる?

千葉県千葉市にある千葉市動物公園で暮らしています。

風太くんは今も立つ?

若い頃に人気を集めた直立姿は、現在では見られなくなっています。ただし、展示場を歩く姿が見られることはあります。

風太くんの子どもは8頭?10頭?

風太くんとチィチィの間には、合計10頭が誕生しました。そのうち8頭が成長し、2頭は生後数日で亡くなっています。

風太くんの子孫は何頭?

2026年7月時点で、亡くなった個体を含め、5代後の来孫まで83頭の子孫が誕生しています。

風太くんは世界最高齢?

飼育担当者によると、風太くんは国際血統登録で確認される現在の飼育下のレッサーパンダとして世界最高齢とされています。

23歳になっても愛され続ける風太くん

2005年に立ち姿で一大ブームを巻き起こした風太くんは、2026年7月に23歳を迎えました。

現在では若い頃のような直立姿は見られなくなりましたが、食事をし、休み、慣れた展示場をゆっくり歩きながら、風太くんらしい毎日を過ごしています。

また、チィチィとの間に誕生した子どもから、孫、曾孫、玄孫、来孫へと命がつながり、子孫は累計83頭にまで広がりました。

風太くんの人気は、多くの人を動物園へ呼び込んだだけではありません。レッサーパンダの繁殖や高齢動物の暮らし、動物福祉について考えるきっかけにもなっています。

かつての立ち姿を求めるのではなく、これからも体調を最優先に、風太くんらしい穏やかな時間を過ごしてほしいですね。

レッサーパンダ

ジャイアントパンダ

この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
動物専門・ペット特化のWebライター・ディレクター・デザイナー。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、大手企業で広報や編集校正の仕事を経て、猫専門ペットホテル・キャッツカールトン横浜代表、動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士。
幼少期から犬やリス、うさぎ、鳥、金魚など、さまざまな動物と共に過ごし、現在は4匹の猫たちと暮らしています。デザインと言葉で動物の魅力を発信し、保護活動にもつなげていきたいと思っています。
  • URLをコピーしました!
目次