フクロウの鳴き声には種類がある!鳴き声別に意味を解説【ホーホーホッホー?】

「フクロウの鳴き声」と聞くと、多くの方が「ホーホー」という鳴き声を思い浮かべますよね。
しかし、鳴き声の「種類」「意味」についてはあまり知らない方が多いのでは?

フクロウは夜行性なので私たちが鳴き声を聞ける機会は少ないです。しかし、実際はその時の気持ちによって、さまざまな鳴き声を出すんですよ。

今回は、そんな謎多きフクロウの鳴き声の種類や意味について解説します。

目次

フクロウの鳴き声「5つ」の種類

フクロウ

フクロウの主な鳴き声の種類5つを紹介します。

求愛:「ホーホー」「ホッホー」

野生のオスのフクロウは、求愛の際に「ホーホー」と鳴きます。オスには「喉袋」という声のボリュームを調節できる器官がついているため、数km先のメスに愛を伝えることができます。

一方、野生のメスのフクロウは求愛の際に「ホッホッ」と鳴きます。メスの場合は小さな声しか出せないため、鳴き声が短いです。

また、フクロウによっては求愛の際に「ゴロスケ」と鳴きます。「ホーホー、ゴロスケ」という鳴き声が聞こえたならば、きっとフクロウが愛を語っているのでしょう。

威嚇:「ギャー」

フクロウの「ギャー」という鳴き声は威嚇を意味します。普段の愛らしい見た目とは裏腹に、なかなか恐ろしい鳴き声です。

野生のフクロウの場合は縄張りに入らせないために、ペットのフクロウの場合は相手への警戒を示すために「ギャーーー」と鳴きます。

もしペットや近隣のフクロウがこの鳴き声を発したら、「自分は怒っている!」と示しています。フクロウが落ち着くまで近づかないようにしましょう。

また、「ギャー」という鳴き声とあわせて、くちばしをカチカチと鳴らして威嚇することもあります。

餌が欲しい!:「ホーホー」

フクロウは餌が欲しい時に「ホーホー」と鳴きます。

野生の場合、子どものフクロウが親に餌をねだる際に「ホーホー」と鳴きます。その後、成長とともに餌鳴きはなくなります。

ペットの場合は自分で餌を取れないため、飼い主に「ホーホー」と餌をねだります。ペットが餌鳴きしていたら、お腹ペコペコなのでたっぷりご飯をあげてくださいね。

嬉しい♪:「ピィー」

フクロウが心地いい、うれしいと感じている時は「ピィー」と鳴きます。飼い主と遊んだりなでられたりした際に鳴くでしょう。

この鳴き声は「一緒にいて心地いい」という感情を示しているので、フクロウと信頼関係を築けている証拠です。

リラックス:「ホッホッ」

ペットのフクロウの場合、リラックスモードの時に「ホッホッ」と鳴きます。

もしフクロウのが「ホッホッ」と鳴いていたら、「ご飯を食べてお腹いっぱい」「たくさんなでてくれてうれしい!」とかなりご機嫌かもしれません。

フクロウの「オス・メス」で鳴き声は違う?

フクロウ

実はオスとメスで鳴き声に違いがあります。

オスには「喉袋」という器官がついており、その袋を使って大きな声で「ホーホー」と鳴きます。オスは喉袋で声の大きさを調整できるため、2km先まで声が届くのです。

一方、メスは喉袋がついておらず「ホッホッ」と短く鳴きます。声の大きさも小さく、約100m先までしか届きません。

森を散策中に「ホー-ホーー」と聞こえたらオス、その鳴き声に応えるように「ホッホッ」と聞こえたらメスのフクロウが近くにいるかもしれません。

フクロウが夜に鳴く理由

フクロウは夜行性の動物であるため、夜間に鳴きます。目は暗闇でも獲物を捕らえられる作りになっており、昼間は無駄なエネルギーを消費しないようじっとしています。

昼間はおとなしくしていますが、夜になれば狩りなどの活動をするため、活発に鳴くようになります。

フクロウの種類で鳴き声は変わる【実際に聞いてみましょう】

フクロウには、メンフクロウやシロフクロウなどの種類があり、実は種類ごとに鳴き声は少し異なります。「メンフクロウ」「シロフクロウ」「コキンメフクロウ」の鳴き声をそれぞれ紹介しますね。

メンフクロウ

メンフクロウ

メンフクロウは、世界中広範囲に生息するフクロウで、体毛は茶色・白色などです。特徴的な平たい顔は、「顔盤(がんばん)」というもので、狩り中の集音に役立ちます。

メンフクロウの鳴き声は、「キーキー」といったささるような甲高い声。あまりに鋭い鳴き声から、海外では「screech owl(金切り声のフクロウ)」と呼ばれます。

下記でメンフクロウの鳴き声を聞いてみましょう。

シロフクロウ

シロフクロウ

シロフクロウは北極付近に住み、真っ白の羽毛が特徴的な鳥です。「ハリーポッター」にも登場したことから、見覚えのある方もいるかもしれません。

一日中太陽が沈まない北極圏に生息するため、他の種類のフクロウとは異なり昼間に活動します。

そんなシロフクロウは、オスは「ホーホー」と鳴き、メスは甲高く「ピィー」と鳴きます。映画でよく見るシロフクロウは「ピィーーー」と鳴いているのでメスなのでしょうか。

下記でシロフクロウの鳴き声を聞いてみましょう。

コキンメフクロウ

コキンメフクロウは、体長25~30cmほどの小さなフクロウです。金色の目をもつことから「コキンメフクロウ」と名付けられたといわれています。

コキンメフクロウの鳴き声は「キュキュキュ」「キュー」ととても甲高いです。

小さな体や愛らしさからペットとしても人気のあるフクロウです。家に帰ってコキンメフクロウがいてくれたら、とても癒されますね。

下記動画でコキンメフクロウの鳴き声を聞いてみてください。

まとめ

今回は、フクロウの鳴き声について解説しました。

「ホーホー」は求愛、「ギャー」は威嚇など鳴き声ごとに意味があります。また、性別やフクロウの種類によって、鳴き声は少し違います。

もしペットや近くのフクロウが鳴いていたら、じっと耳を澄ませてフクロウの気持ちに寄り添ってあげてください。

↓↓フクロウの鳴き声、生態、特徴などについて、もっと詳しく知りたい方はこちら!

この記事の執筆者 / 監修者

松川
松川
保護猫サークルに所属し、里親探し、保護活動、地域猫活動など、様々な動物と関わる活動の経験があります。
大学時代は、殺処分問題や地域猫の問題について学び、動物を取り巻く社会問題に興味をもちました。
また、ライターとしても3年ほど活動しており、これまでに100記事以上の執筆経験があります。
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