東京都美術館「いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」を開催

目次

11月16日(木)〜「いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」が開催

東京都美術館では、11月16日(木)より2024年1月8日(月・祝)まで、上野アーティストプロジェクト2023
「いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」及び、コレクション展「動物園にて ―東京都コレクションを中心に」を開催します。

「いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」では、人間以外の自然界のいきものを「うつす」ことに取り組み続けてきた6名のつくり手たちをご紹介。

今回のメインは、牛、ゴリラ、バードカービング、草花、など特定のいきものと分かちがたい関係を結び、数十年にわたり高い熱量で追いかけ続けた/続けてきたつくり手たちです。

私たち人間が他のいきものたちと共に生きていく未来について、考えていきたいと思います。

視覚に障害のある方にも一部、手で触れて鑑賞する作品やツールがあります!

展覧会のみどころをご紹介!

展覧会のみどころを3つご紹介!

数十年間のまなざしをたどる

数十年以上にわたって一つのいきものを追いかけ続けてきたつくり手たちのまなざしの軌跡をたどります。

特定のモチーフにひたむきに向き合い続ける中でしか生み出され得ない、奥深い魅力を持つ作品をご堪能ください。

うつされた=記録されたいきものたち

対象を観察し、その姿を写実的にうつしとるという制作姿勢から生み出された作品は、つくり手たちの表現であると同時に、それぞれの個体の記録としての学術的な意味も有しています。自然界に生息するいきものたちのありのままの姿を、自然科学的な視点からもお楽しみください。

触って鑑賞する

本展では、視覚に障害のある方のために内山春雄氏が開発した鳥の彫刻「タッチカービング」約40点をはじめ、手で触って鑑賞する作品や「触察」ツールを展示します。障害の有無にかかわらずどなたでも、触覚を使った鑑賞を体験いただけます。

出品作家(50音順)

つくり手たちのご紹介です。

阿部知暁 ABE Chisato 

1957年高知県生まれ。1982年大阪芸術大学卒業。

1980年代半ばから日本全国の動物園等で飼育されるゴリラを追いかけ始めた。

以来、世界各地の動物園、野生ゴリラの暮らすアフリカなど、各地のゴリラを訪ね、描き続けている。

現在、一陽会運営委員。

阿部知暁《スノーフレーク》2000年 作家蔵
阿部知暁《スノーフレーク》2000年 作家蔵

今井壽惠 IMAI Hisae

1931年東京都生まれ。

1956年の初個展を皮切りに、作家活動と並行してファッション写真や広告写真など幅広い分野で活躍。

交通事故で負傷し一時失った視力を回復した後、馬に関心を向けはじめ、1970年以降、競走馬の取材・撮影に集中した。

2009年逝去。

今井壽惠《オグリキャップ 黄色い光の中で》1991年 清里フォトアートミュージアム蔵 ©Hisae Imai
今井壽惠《オグリキャップ 黄色い光の中で》1991年 清里フォトアートミュージアム蔵 ©Hisae Imai

内山春雄 UCHIYAMA Haruo

1950年岐阜県生まれ。

木象嵌師として研鑽を積んだのち、1980年より日本鳥類保護連盟の依頼を受け、バードカービングの制作に着手。

以後、その技術の普及や鳥類保護への活用に取り組んできた。

現在、日本バードカービング協会会長。

内山春雄《アホウドリ》1991年 作家蔵
内山春雄《アホウドリ》1991年 作家蔵

小林路子 KOBAYASHI Michiko

東京都生まれ。1979年から86年まで自由美術協会会員。

森毅編『キノコの不思議』(光文社、1986年)の挿絵を担当したことを機に、周囲の生物と関わりながら生きる野生キノコの魅力を知り、以来、多種多様な環境に発生するキノコを探し、描き続けてきた。

小林路子《アメリカウラベニイロガワリ》 作家蔵
小林路子《アメリカウラベニイロガワリ》 作家蔵

辻永 TSUJI Hisashi

1884年広島県生まれ。茨城県水戸市で育つ。

東京美術学校西洋画科卒業後、主に風景を描く画家として画壇で活躍し、日展や光風会で理事長を務めた。

一方で少年期より植物を深く愛し、最晩年に至るまで日々植物を描き続けていた。

1974年逝去。

辻永《ふうりんさう》1908年 水戸市立博物館蔵
辻永《ふうりんさう》1908年 水戸市立博物館蔵

冨田美穂 TOMITA Miho

1979年東京都生まれ。

2004年武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画コース卒業。

在学中の酪農アルバイトで間近に触れたウシの存在に魅了され、卒業後北海道に移住し、酪農の仕事をしながら、出会ったウシたちの姿を木版画に刻み続けている。

冨田美穂《701全身図》2018年 作家蔵
冨田美穂《701全身図》2018年 作家蔵

開催概要

展覧会名 上野アーティストプロジェクト2023「いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」
Ueno Artist Project 2023: Picturing and Touching the Lives of Others — Fungi, Plants, Animals and Humans
会期 2023年11月16日(木)~2024年1月8日(月・祝)
会場 東京都美術館 ギャラリーA・C
休室日 11月20日(月)、12月4日(月)、12月18日(月)、12月21日(木)~2024年1月3日(水)
開室時間 9:30~17:30
夜間開室 11/17(金)、11/24(金)、12/1(金)、12/8(金)は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
観覧料 一般500円 65歳以上300円 学生以下無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料 *いずれも証明できるものをご提示ください
※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)
※同時期開催の特別展「永遠の都ローマ展」のチケット提示にて入場無料
主催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館
問合わせ 東京都美術館 03-3823-6921

展覧会ウェブサイト→

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投稿者プロフィール

lamiel
lamiel
ねこねこ王国運営者。慶應義塾大学卒、一般企業で広報、編集校正の仕事を経て、現在は動物ライター&デザイナーとして活動。会員制猫専用ホテル&ペットシッターキャッツカールトンを運営(動物取扱業)。動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士。現在は猫4匹と暮らす。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日です。
https://nekoneko-kingdom.com/
https://www.instagram.com/nekoneko.kingdom/
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