5月22日は「うなぎの未来を考える日」!未来にうなぎを残すために知っておきたいこと

のこと。マルシェ兵庫ペット医療センター
目次

はじめに

実は、うなぎが今、絶滅の危機にあることをご存じでしょうか?

「土用の丑の日」といえば、夏にスタミナをつけるためにうなぎを食べる日が思い浮かびますが、5月22日は、「うなぎの未来を考える日」。

うなぎの未来と、私たちができる小さなアクションについて、一緒に考えてみませんか?

うなぎってどんな魚?知っておきたい基礎知識

うなぎについての基本情報を知ってみましょう。

まずは日本の食文化におけるうなぎの歴史と栄養的価値についてご紹介します。

うなぎの歴史:日本人とともに歩んできた食文化

うなぎは、古くは奈良時代から日本人に食されてきた歴史ある魚です。万葉集にも、うなぎを食べる記述が登場しています。

江戸時代には、夏バテ防止のスタミナ源として大人気に。暑さで体力を失いがちな江戸の人々にとって、栄養たっぷりのうなぎは欠かせない存在でした。

「土用の丑の日にうなぎを食べよう」という習慣も、江戸時代に生まれたとされています。発案者は、発明家・平賀源内。うなぎ屋の売上アップのために考案したと伝えられています。

うなぎの栄養素:驚くほど栄養たっぷり!

うなぎは、見た目からは想像できないほど栄養豊富な魚です。

  • ビタミンA・B群・D・Eがたっぷり
  • DHA・EPAといった良質な脂も豊富
  • たんぱく質も多く、疲労回復や免疫力アップに効果的

特にビタミンAの含有量は非常に多く、視力維持や皮膚の健康にも役立ちます。夏バテ防止や美肌作りにもうれしい食材です。

現代人にとってのうなぎの魅力

現代でも、うなぎは「特別な日のごちそう」として親しまれています。ちょっと高級なイメージもあり、家族のイベントや贈り物にも選ばれる存在です。

また、四季折々の行事と結びつき、日本の食文化を支える大切な食材でもあります。

うなぎの未来を考える日とは?

うなぎの魅力を知ったところで、タイトルにもある「うなぎの未来を考える日」について詳しく見ていきましょう。

この記念日がどのような背景で制定されたのか、そしてどのような目的があるのかを解説します。

5月22日に制定された理由

「うなぎの未来を考える日」は、株式会社鮒忠が制定した記念日です。2009年5月22日、マリアナ海溝付近でニホンウナギの卵が世界で初めて発見されました。この発見は、うなぎの生態解明に向けた重要な一歩となりました。

この日を記念して、2019年、日本記念日協会により正式に認定されました。

記念日の目的

うなぎの資源を守り、未来の子どもたちにも豊かな食文化を引き継ぐために設けられた記念日です。「食べる」だけでなく、「守る」意識を持つことを広めるために活動が行われています。

うなぎはなぜ未来を考えなければならないのか?

このセクションでは、ニホンウナギが直面している深刻な状況について解説します。かつては身近な存在だったうなぎが、今や絶滅の危機に瀕している現状と、その背景にある原因について考えてみましょう。

ニホンウナギは絶滅危惧種

現在、ニホンウナギは環境省と国際自然保護連合(IUCN)により「絶滅危惧種」に指定されています。かつては日本全国で簡単に手に入ったうなぎも、今では漁獲量がピーク時の約3分の1以下に。

このまま減少が続けば、「うなぎを食べたことがない世代」が生まれてしまう未来も現実味を帯びています。

うなぎ減少の原因とは?

シラスウナギ漁のようす144

うなぎ減少には、複数の要因が絡んでいます。

  • 過剰な漁獲 特にシラスウナギ(稚魚)の捕りすぎが深刻。未成熟な個体が成長する前に漁獲されてしまう現状です。
  • 河川・海洋環境の悪化 護岸工事、水質汚染、ダム建設などにより、うなぎが産卵・成長できる環境が失われています。
  • 海洋環境の変動 黒潮の流れの変化など、地球規模の気候変動も影響しています。

これらは、ほとんどが私たち人間の影響によるものです。自然に任せていたら減ったわけではありません。

私たちにできる、うなぎを未来に残すためのアクション

うなぎの現状を知ったところで、次は私たち一人ひとりができるアクションについて考えてみましょう。実は日常生活の中で、うなぎの未来のためにできることがたくさんあります。ここでは具体的な行動例をご紹介します。

持続可能なうなぎを選ぶ

スーパーや飲食店では、持続可能な養殖や漁業で育てられたうなぎ製品(例:ASC認証など)が選べるようになっています。認証マークが付いた商品を選ぶことは、未来への小さな一歩です。

たとえば、静岡県では地元企業と連携して、自然に近い環境で育てた「環境配慮型うなぎ」が登場しています。こうした取り組みを応援することも、未来につながります。

丑の日だけじゃない日常的な意識改革

うなぎを食べるのは土用の丑の日、という方が多いと思いますが、普段から「必要な量だけを買い、食べきる」という意識を持つことが大切です。

  • 安売りや大量販売に流されない
  • 「いただきます」の心を大切にする
  • 子どもたちにも「食材の命」を伝える

こうした日常的な意識が、うなぎ資源を守る力になります。

支援活動・学びの場に参加しよう

うなぎ資源を守るための支援団体も多く存在します。例えば、河川保全活動や、生息地再生プロジェクトに寄付をしたり、イベントに参加することも可能です。

また、親子で参加できるワークショップなども開催されており、うなぎについて「楽しく学びながら」未来を考えるきっかけになります。

まとめ|5月22日は、うなぎに想いを馳せる日

「うなぎの未来を考える日」は、まずうなぎの現状を「知る」ことが第一歩。そして、「自分にもできることがある」と気づくことが何より大切です。

未来の子どもたちも、美味しいうなぎを楽しめる世界のために。5月22日、うなぎに少しだけ想いを馳せてみませんか?


この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
▷動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
▷慶應義塾大学卒
▷会員制ねこ専用ホテル&シッター・キャッツカールトン代表
▷動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士
▷現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
▷前職は一般企業で広報、編集校正やってました。
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