クマによる人身被害・令和6年度は79件と大幅減少も「アーバンベア」は依然として脅威

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過去最悪から大幅改善!被害件数の推移を振り返る

人里周辺で暮らし、街中に出没するクマはアーバンベア(都市型クマ)と呼ばれ、近年増えています。最近では秋田県秋田市のスーパにクマがとどまる騒ぎが記憶に新しいです。

環境省が発表した全国統計によると、令和6年度のクマによる人身被害は78件、被害者数は81人

過去最悪だった令和5年度の193件(被害者数212人)からは大幅に減少しているものの、被害は深刻です。


過去5年間の人身被害件数(年度合計)

年度被害件数被害者数死亡者数
令和2年度143件156人2人
令和3年度80件88人5人
令和4年度71件75人2人
令和5年度198件219人6人
令和6年度79件82人3人
環境省データより


それでも令和6年度は前年に比べて約60%減少しました。

なぜ減った?クマ被害減少の3つの理由

秋田県が公式に使用している「クマダス」

専門家は、山にクマの餌が豊富だったことや、前年度の個体数減少対策が影響していると分析しています。

  • 山での餌の豊富さ
    令和6年度は、山でクマが好むドングリなどの餌が豊富で、クマが人里に降りてくる頻度が減少しました。
  • 個体数の減少
    たとえば秋田県では、令和5年度に例年を大幅に上回る約2,300頭のクマを捕獲。個体数減少が今年の出没件数減少に寄与したと考えられています。
  • 果樹や放置された作物の伐採:人里近くでの餌を減らし、クマが集まる原因を排除。
  • 情報共有の強化:スマートフォンアプリで出没情報を確認・投稿できる仕組みを整備。

被害ゼロに向けた取り組みが進化中!必要な3つの課題

環境省は鳥獣保護管理法の改正を目指しており、一定の条件下で市街地でのクマ捕獲を可能にする方針です。また、引き続き以下の対策が求められます。

  • 山間部の環境整備…人里へのクマの接近を防ぐための森林管理や餌の適切な処理。
  • 地域住民への情報提供…出没時の注意喚起や適切な対応方法の普及。
  • 持続的な個体数管理…駆除だけでなく、自然環境とのバランスを保つ取り組みが重要です。

クマ被害の減少のために努力をしよう

秋田県にはスーパーに現れたクマを駆除するにあたり「クマを殺すな」と他の地方からたくさんのクレームが来たようです。

クマを眠らせるとかいろいろな方法はありますが、調べてみるとどれも難易度が高いようです。

秋田県知事があまりにひどいクレームに対しては「お前のところにクマを送る」と言ってSNSで称賛されていました😂。

自宅や、自宅そばのスーパーにクマが居座っていたら駆除もやむを得ないと、記者個人としては思います。

クマは臆病なので、クマも本来人に会いたくはないのです。

令和6年度のクマによる人身被害は、駆除や環境整備の取り組みの成果が見られる結果となりました。人とクマがまずは出会わないように生活圏をわけていくことで、今後も、被害をさらに減らしていきたいですね。

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この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
▷動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
▷慶應義塾大学卒
▷会員制ねこ専用ホテル&シッター・キャッツカールトン代表
▷動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士
▷現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
▷前職は一般企業で広報、編集校正やってました。
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