サンタクロースのそりをひくのはなぜトナカイ?と思ったことはありませんか?
トナカイはなぜ飛べるの?
日本ではなじみのないトナカイは、北国でははるか昔から人間ともに暮らし、大切な役割を担ってきました。
サンタクロースの相棒にトナカイは選ばれるべくして選ばれた?トナカイが最強の理由を7つご紹介…?
トナカイが飛べる理由とサンタクロースの秘密に迫る!
クリスマスに欠かせない存在、トナカイとサンタクロース。
サンタクロースはプレゼントを子供たちに届けるため、トナカイたちにひいてもらうソリで空を飛びます。
この記事ではなぜトナカイがサンタクロースにソリを引く動物として選ばれたのか、最強の理由を7つ解説します。
そもそもサンタクロースは実在した人?モデルがいるの?
サンタクロースって実在するモデルがいるの?
サンタクロースのモデルとされるセント・ニコラウスは、実在の人物といわれています。
もともとは、クリスマスとトナカイやサンタクロースは関係がなかったんです。
セント・ニコラウスの画像はこちら。
現在のサンタクロースの姿とは似ていませんね。
4世紀、小アジアのミュラという地で司教を務めていました。諸説ありますが、そのうちの1つに、貧しい人に贈り物をすることがあります。
彼の善行が後世に語りつがれ形を変え、子どもたちの守護聖人となり、魔法を操って贈り物をくれる人となりました。
トナカイとサンタクロースはなぜ靴下にプレゼントを入れるの?
クリスマスの夜、子どもたちにプレゼントを届けるサンタクロース。
赤い服にひげを蓄えたその姿と共に、トナカイがそりを引く姿も広く知られています。
セント・ニコラウスはお金がなくて結婚できずにいる娘をあわれみ、エントツから金貨を投げ入れたところ、暖炉に吊るされていた靴下の中に落ちました。
これが靴下にプレゼントを入れる由来となりました。
トナカイとサンタクロースはなぜ飛ぶの?
どうしてサンタクロースのソリを引くのはトナカイなの?
そう思ったことはありませんか?
日本では「トナカイ」という動物がめずらしく、あまりなじみがありません。
でもトナカイは北の寒い国ではソリを引く動物としてとってもメジャーな動物です。
トナカイは北極圏に暮らす人の大切な動物
サーミ人はトナカイ遊牧民族。
北欧スカンジナビア半島で、もっとも寒い北緯66度33部の北極線よりも北の北極圏を中心に暮らしています。
サーミ人はトナカイとともに移動しながら暮らします。
サーミ人は神秘的なイメージがあり、魔法を使うともいわれます。
そのイメージがサンタクロースのソリを引くトナカイとともに、サンタクロースの現在のイメージに繋がったとも言われています。
サンタクロースのソリはなぜ飛ぶの?
トナカイやサンタクロースはどうして空を飛ぶの?
サンタクロースのソリは空を飛ぶことで、一晩で世界中の子供たちにプレゼントを届けています。
トナカイ自体に魔法が宿っているとされ、星の光のように輝く赤い鼻を持つトナカイが暗闇を照らし、そのリーダーシップでソリを率いることで飛行が可能になります。
サンタクロースとトナカイたちが夜空を駆け抜ける様子は、多くの子供たちの想像力をかき立て、クリスマスの楽しい伝承として世代を越えて受け継がれています。
でもなぜソリを引く動物はトナカイなのでしょうか?
トナカイがサンタクロースのソリを引くのに最強の秘密7選
トナカイは主に北半球の寒冷地を生息地とするシカ科の哺乳類。
寒さの厳しい自然環境に適応したトナカイは、大きなツノのある姿で多くの人々に親しまれ、トナカイは特にクリスマスの象徴として親しみを持たれています。
トナカイはサンタクロースのソリを引くために必要な特性を数多く持っています。
寒冷な地域に生息するトナカイは、厳しい環境適応するための能力が自然と身につけています。
理由①トナカイは力が強い
トナカイは、はるか古代から北方の遊牧民族にとって命綱の存在でした。
遊牧民は移動生活を送るため、トナカイを使ってテントや食料など生活用品を運搬してきました。
力強さや持久力も備わっており、長距離での運搬には欠かせない存在。
トナカイの特質はサンタクロースが世界中を一夜にして駆け巡るためのソリを引くのに、まさに適任と言えるでしょう。
理由②トナカイは寒さに強い
トナカイは寒冷地帯の厳しい環境で進化を遂げてきました。
分厚い毛皮は厳しい冷気から体を守り、体温の急激な低下を防ぐ役割を果たします。
脂肪層も寒さをしのぐために重要で、その結果、氷点下の極寒でも健康を維持することができるのです。
トナカイが寒さに耐える力は注目されており、雪の多い地域でも元気に活動できる理由として、全世界に知られるようになっています。
理由③トナカイは雪に強い
トナカイは雪の上を歩くことに適応した特殊なヒヅメを持っています。
パーの形に開いたようなヒヅメは、雪上でも滑らずに、沈み込まずにしっかりと歩行。
雪の中から苔や草を探し出す能力にも優れており、冬の食料不足の時期でも生き延びられます。
これらの能力は雪深い地域での生活に欠かせず、トナカイは雪の降る聖夜にはピッタリですね。
理由④トナカイは特に冬の夜にの暗闇に強い
トナカイは夜間でも優れた視覚を持っています。
北緯70度ぐらいになると、冬の間は60日以上太陽が昇らない極夜が続きます。トナカイはこうした深い長期間の暗闇に適応しました。
トナカイの目は夏は金色で冬は青くなります。
トナカイの目は冬以外は金色で、極夜が続く冬になると暗闇でも見やすいよう青色になる。季節に適応し目の色を変える動物はトナカイだけ。 pic.twitter.com/T3gjiEarTJ
— ロアネア@最多情報源バズニュース (@roaneatan) November 26, 2020
夏と冬で眼球の中にある反射層の色を変えることで、光の量がほとんどない状況でも、光を沢山取りこめるのです。
これは哺乳類ではトナカイだけができること。
クリスマスですね。
— 川崎悟司 (@satoshikawasaki) December 24, 2021
というわけで、トナカイ。
トナカイは冬になると目の色が青色に変わります。
北極圏の冬は日が昇らない一日中が夜なので
より多くの光を取り込むのに役立つ
青い目になるそうです。 pic.twitter.com/tEZWglJtj3
冬の夜は瞳の色さえも変えてよく見えるという神秘的な能力があるからこそ、トナカイは真っ暗な中でもサンタクロースのソリを安全に引けるのですね。(参考:ナショナルジオグラフィック)
理由⑤トナカイは人馴れがすごい
「馴鹿」と書いてトナカイと読みます。早い段階から人間とのつながりが強い家畜として暮らしてきました。
トナカイは長い歴史を通じて人間と共生してきたため、人慣れしている性質を持っています。
飼育がかんたんで、農耕や牧畜などさまざまな作業に利用されてきました。
トナカイが他の野生動物よりも人に信頼を寄せる傾向が強く、人間との密接な関係があります。
トナカイの温和で性質は、サンタクロースに協力するパートナーとしてぴったりで、絶妙な関係を築いています。
理由⑥トナカイは足が速い
トナカイは以外にも爆速で移動します。
彼らは時速約80キロメートルで走ることができるとされており、広大な地域を1000キロ以上移動します。
耐久力もあって、長距離を疲れることなく駆けぬけるスタミナも。
このスピードサンタクロースがクリスマスイブに一晩で世界中を巡るためには欠かせない要素ですね。
理由⑦角の形が翼の形をしている
トナカイの角はとても特徴があり、枝から分かれた多くの先端をもつ、独自の形状をしています。
お話の中で飛ぶ姿をされるトナカイのイメージは、この角が翼のように見えることから来ているかもしれません。
トナカイの角の形は個体によって異なり、複雑で美しい形はまるで空を飛ぶためにデザインされたかのようです。
トナカイの角はクリスマスの伝説で、私たちの想像力をかき立てるものがあります。
トナカイとサンタクロースの現在位置は?
サンタクロースとトナカイはいまどこにいるの?
サンタクロースの現在位置がわかるサイトがあるよ!
サンタさんを追跡するサイトといえば、米航空宇宙防衛司令部(NORAD:ノーラッド)。
わたしが見ているほんの数分でも、トナカイとサンタは世界をかけめぐっています!
日本時間12月24日午後6時から★クリスマスのときだけ見られるんですよ。
サイト>「映画」から、動画で訪問の様子を見られます!
サンタさんは子どもたちが寝ている間だけ訪問するので、起きていると他のお家を先に回ってしまいますので、良い子は寝て待ちましょうね。
サンタの道順を3Dでたどってみることができます。
サンタが目撃された場所にはマークがついていて、クリックするとくわしいことがわかったり、動画を見ることも。
トナカイとサンタクロースはお国と時代が変われば事情も変わる?
世界にはサンタクロースにまつわる話がいろいろあります。
オーストラリアのサンタクロースはトナカイではない?
オーストラリアではサンタクロースがサーフボードにのっていたり、白いカンガルーを使うバージョンもあります。
そもそもオーストラリアは12月25日は、南半球なので夏。サンタクロースの姿も夏仕様で、半袖短パンが定番。
こうした地域性は、その国や文化の特色を反映しており、サンタクロース伝説の多様性を示しています。
トナカイに乗ったり本物のサンタクロースに会える?フィンランドのロバニエミ
フィンランドの北極圏にあるロバニエミは、サンタクロースに会える村として世界中から訪れる観光客でにぎわいます。
ロシアとの国境近くにコルバトントリという山があり、サンタクロースはコルバトントリのふもとに住んでいると昔から言われてます。
コルバトントリから一番近くて栄えているロバニエミにサンタクロース村があり、年間を通してクリスマスの魔法を体験できます。
訪問者はトナカイぞりを楽しんだり、サンタクロースの郵便局を訪れ、サンタクロース自身との記念撮影も楽しむことができますよ。
ドイツでは良いサンタと悪いサンタがいる?
良い子たちにプレゼントを届けたが、悪い子には木の枝で作ったむちを配ることもありました。
サンタクロースは今もドイツでは良いサンタと悪いサンタいるそうです。
セント・ニコラウスととクネヒトループレヒトの二人。「良い子にしていないと悪いサンタが来るよ!」ということですね。
トナカイとサンタクロースが教えてくれること
トナカイに引かれたそりでプレゼントを配るサンタクロースの伝統で学ぶことは多いです。
一つは、与える喜びです。
プレゼントを通して人々は他者に思いやりを示し、幸せを分かち合うことの大切さを実感します。
また、見返りを求めずに行う善行の美徳も象徴しており、子どもたちには正直で良い行いをすれば報われるという希望になります。
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この記事の執筆者 / 監修者
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▷動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
▷慶應義塾大学卒
▷会員制ねこ専用ホテル&シッター・キャッツカールトン代表
▷動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士
▷現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
▷前職は一般企業で広報、編集校正やってました。
▷多趣味で神社検定とかいろいろ資格あり
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