今日はなんの日明日はなんの日・9月6日は「カラスの日」知られざる生態やエピソードを徹底解説

のこと。マルシェ種類ごとに一覧で紹介する動物の図鑑
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9月6日 カラスの日の由来と意義

9月6日はカラスの日だって知ってる?

日付は英語でカラスを意味する「crow=ク(9)ロ(6)-」の語呂合わせから。

制定したのは「カラス友の会」。日本初のカラス雑誌を発行しているカラスのファンクラブで、130名ほどの会員さんがいます。

「9月6日 カラスの日」は、カラスにまつわる特別な日です。みなさんの周りでもカラスにまつわる話、一つや二つ、体験したり、人づてに聞いたことはないでしょうか。記事の中でも編集部メンバーに聞くと、千差万別の印象でした。記事の中でもご紹介します。

日本の自然界で特に身近な鳥・カラスの意外な面を、この記事をきっかけに発見してくださいね。

カラスと日本文化の深い関わり

カラスの大群はちょっと怖い?

都会ではゴミを漁ったりしてちょっと嫌な、ヒッチコックの映画「鳥」ではカラスの大群がちょっと怖い、そんな印象を持たれることもあるカラス。

日本の歴史や文化の中で、カラスは神聖視される存在でもあり、神話や伝説にしばしば登場します。

サッカー日本代表シンボル「八咫烏(やたがらす)」

出典:日本サッカー協会
出典:日本サッカー協会

特に三本足のカラス「八咫烏」はサッカー日本代表のシンボルとしても知られていますね。

カラスは古くから吉兆を示す鳥として敬われており、初代天皇の神武天皇が東征する際に道案内したという神話も残されていますよ。

カラスに関連する神社もたくさんある

神の使いであるカラス。カラスにまつわる代表的な神社をあげてみます。

  • 東京都・烏森神社(からすもり)
  • 京都・下鴨神社
  • 和歌山・熊野地神社などなど。

日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている「八咫烏(やたがらす)」は、神武東征の折、熊野から大和まで道案内をしたといわれる烏であり、熊野の神様のお使いともいわれています。

こちらは川越熊野神社!足がちゃんと3本あります。金のカラスいいな。

熊野本宮大社の八咫烏です。

大牟田熊野神社では、八咫烏の導き守りを頒布しています。

カラスの生態と知能の秘密

カラスは賢さで知られ、複雑なタスクを解決する能力があるとされており、6〜8歳くらいの知能と言われています。

問題を解決するために道具を使うことができる数少ない動物の一つ、学習能力があります。

道路にクルミを落として、車に轢かせて殻を割る話も、聞いたことがありませんか?

Xでサクッと検索しただけで、けっこうな数の動画が出てきますよ!

カラスの記憶力はすごい

研究によると、カラスは非常に長い間記憶を保持することができ、人間の顔を認識し、それに基づいて行動を変化させることもできるんだそうです。

こちらは迷子の子猫に餌をあげるカラス。毎朝やってきて、庭で何時間も遊ぶ姿が5年間続いたそうです。

編集部メンバーY:毎朝公園のカラスに挨拶していたら、ある日桜の生木の枝を上から落としてプレゼントしてもらってびっくりしました!

日本昔話「カラスの恩返し」みたいなお話ですね。

カラスは遊び心があるの?カラスの驚く知能と好奇心

カラスは遊びを通じて新しい技術を学ぶこともあります

三目並べで遊ぶカラス。

滑りやすい屋根や雪の上でスライドするカラス。

ボール遊びをしている姿も発見。

遊びを通じて、カラスは知能を磨いてたくましく生きていくのでしょう。

カラスのコミュニケーション能力

カラスは多様な音を使い分けてコミュニケーションを図ります。

彼らのコミュニケーションは非常に高度。仲間同士での協調行動や危険を知らせ合う行動を見ることができます。

編集部のメンバーN:子供のころ、カラスが協力し合って他の鳥を狩猟する場面を生でみたことがあって、トラウマになりました。カラスの状況把握能力やチームプレイに完敗です。

カラスのことわざ

カラスについてのことわざをご紹介します。

からす【烏】 の 濡羽色(ぬればいろ)

水にぬれた烏の羽のように、黒くつやのある髪の毛の形容

烏の濡れ羽色(からすのぬればいろ)とは、水に濡れたカラスの羽のような黒くつやのある色、またはその色で形容された髪の毛を指す言葉です。

雨に濡れたカラスの羽は、青や緑、紫などの色が絡み合った光沢を放ち、より一層黒く見えます。

この様子を表した伝統色を「濡烏」といいます。

あらためて、カラスの羽、美しいですね。

女性の美しい黒髪を形容する言葉としても用いられており、光沢のある豊かな黒髪を「烏の濡れ羽色」と表現します。

カラスの行水(ぎょうずい)

烏の行水とは、 入浴時間が短くすぐにあがってくることを指しています。たくさんそんな人、いそうですね

カラスの水浴びが束の間であることから生まれたことわざです。

知られざるカラスの生態

カラスの日常生活には、驚くべき行動や習性がたくさんあります。例えば、カラスはコミュニティでの生活を好み、複雑な社会構造を形成しています。

代表的な2種のハシブトガラス・ハシボソガラス

ハシブトガラス、ハシボソガラスを聞いたことがあるでしょうか?

かんたんな見分け方は、くちばしが太く頭が盛り上がっているのが「ハシブト」で都会に多い。くちばしが細く全体になめらかなのが「ハシボソ」で郊外や田舎に多いです。

出典:「ハシブトガラスとハシボソガラスの違い」東京都環境局.jpg

カァーカァーと鳴いてるのはハシブト、ガーガーというのがハシボソです。鳴き声のイメージは一瞬逆に思えますね。

カラスを見るたびどっちかと考えるわたしです。

こちらはハシブトガラスと予想、あなたはどう思いますか?

生態も違います。これはくわしく調べるとおもしろそうなので、いつか別記事にて。

編集部メンバーR:ベランダのハンガーが日々減っていて不思議に思っていたら、ある日ハンガーを持ち去ろうとするカラスと目があって、お互いにびっくりしました!

カラスといえば黒と思ってる?

カラスといえば黒、と思っていませんか?

日本だけでカラスは7種類いて、黒くないカラスもいるんですよ。

例えばホシガラス。

コクマルガラス?シーソーで遊んでいます。

コクマルガラス。知らないと、カラスだと思わなそうですね。

そして、カササギって「カチガラス」とも呼ばれると、知っていましたか?カチカチと鳴くので「勝ち」だと縁起が良く。美しい見た目によらず獰猛です。

カラスは黒いと思っていた方「へー」と思っていただけるとうれしいです。

カラスに関連するおすすめ本

カラスについてもっと理解できるおすすめの本3冊をご紹介します。

カラスのパンやさん

いずみがもりに、からすのパンやさんがありました。4わの子どもたちの意見をきいて、おもしろくてすてきな形のパンをどっさり焼くと、お店が大繁盛!

1973年刊行以来人気の、ロングセラー絵本です。

紹介文より

カラスの教科書(講談社文庫)

ゴミを漁り、不吉を連想させ、カーカーとうるさがられるカラス。だがその生態をつぶさに観察すると驚くことばかり。走る車にくるみの殻を割らせ、マヨネーズが好き。「東京にカラスが多い理由は」「カラスは人間を識別できるのか」「カラスは食えるのか」などなど。日々、カラスを追う気鋭の動物行動学者がユーモアを交え、謎めいた愛すべき存在に迫る。カラスと仲良くするための初級カラス語会話もついている。

紹介文より

眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話

黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。

不吉なシンボルとされる一方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。

「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」

紹介文より

カラスはゴミを漁るからイヤ?

都市部で見るカラスは、ときにはゴミを漁る姿が問題視されることもあります。

カラスに荒らされたくないゴミは、ポリバケツで防御しましょう。

編集部メンバーY:カラスといえばゴミをあさる姿を見かけると思うのですが、火・金の「燃えるごみ」とは別に、木曜日に「プラごみの日」が新設されたら、「プラごみ初日」にカラスがあちこちで大騒ぎを始めました。

ゴミ捨て場で大興奮しているカラスに「木曜日のごみはプラスティックだから食べ物は入ってないよ。食べ物のゴミは火曜と金曜のままだよ」って教えたら、しばらくして近所のカラスの大騒ぎが収まってどこかに行ってしまいました。

プラごみの袋が燃えるごみと同じだから、「今日は食べ物の日じゃないよね?」的な騒ぎだったのかと思われます。

多分、彼らは人間の言葉も曜日も理解してます。

カラスは生態系において重要な役割を果たしています。死骸を片付けるなど、自然のお掃除の役割を担っています。

農業においては害虫を捕らえることで、間接的に作物を守る役割も。また、種子を遠くに運ぶことで植物の繁殖にも役立っています。

カラスが人間の言葉を理解しているというエピソードはまだまだありますよ!>>

カラスの日によせて

編集部メンバーK:家のすぐそばにカラスが巣を作り見守っていたところ、自治体から依頼されたであろう業者が、親鳥の眼の前でヒナごと撤去しているのを目撃して悲しんでいました。

でも今年は別の電柱でカラスが無事に巣立っていったのを見届けられました。今、電柱にはハンガーだけが残っています。

編集部のメンバーに聞いただけでも、カラスのさまざまな側面が伝わりますね。

身近にいすぎて意外に知らないカラスについて、これをきっかけに興味をもっていただけるとうれしいです。

カラスの日は、自然との共生について考える機会を提供してくれます。カラスを敵視するのではなく、彼らの持つ智慧や役割を尊重し、新しい共生の形を探っていくことが、これからの私たちの課題です。

カラスのについて考える一日にしてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
▷動物専門・ペット特化ライター&デザイナー
▷慶應義塾大学卒
▷会員制ねこ専用ホテル&シッター・キャッツカールトン代表
▷動物取扱責任者・愛玩動物飼養管理士
▷現在は猫4匹との暮らし。幼少時から犬、リス、うさぎ、鳥、金魚などさまざまな動物と過ごし、生き物を愛してやまない毎日。
▷前職は一般企業で広報、編集校正やってました。
▷多趣味で神社検定とかいろいろ資格あり
らみえるってこんな人
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