【2025年版】全国の熊牧場おすすめ5選|登別・洞爺湖・阿蘇など人気スポットを紹介

のこと。マルシェ兵庫ペット医療センター

山あいの自然の中で、のんびり暮らす熊たちの姿を間近で見られる「熊牧場」。北海道を中心に全国各地にあり、子どもから大人まで人気の観光スポットです。
ガラス越しに見上げてくる熊や、器用に手を振っておやつをねだる仕草はとても愛らしく、「怖い」というイメージが変わるかもしれません。


一方で、野生とは異なる熊の暮らしを通して、命や自然との向き合い方を考えさせてくれる場所でもあります。
この記事では、そんな熊牧場の魅力や、北海道・九州など全国のおすすめ施設を紹介します。

目次

熊牧場とは?どんな場所?

熊牧場は、主にヒグマやツキノワグマなどを飼育・展示し、来園者が安全に熊を観察したり、えさやり体験ができる施設です。
単なる観光地ではなく、野生動物の保護や教育の役割も担っています。

施設によっては冬眠や子熊の成長など、季節ごとの行動を観察できるほか、環境保全への理解を深める展示やガイドツアーを行うところもあります。

熊を通して「人と自然の共生」を学べる、貴重な学びの場といえるでしょう。

北海道の熊牧場おすすめ|登別・洞爺湖で迫力のヒグマ体験!

北海道は、日本で唯一ヒグマが生息する地域。
そのため、熊牧場の規模や展示内容も全国トップクラスです。

登別や洞爺湖周辺には、かわいい子熊との出会いや迫力あるヒグマのえさやり体験など、家族で楽しめる施設がそろっています。
大自然の中で“北海道ならではの熊との出会い”を体験してみましょう。

🐻 登別クマ牧場(のぼりべつクマ牧場)

北海道登別市の山の上にある人気観光地「のぼりべつクマ牧場」は、おやつをねだるクマたちの愛嬌たっぷりの仕草で有名です。


ロープウェイで標高およそ500mの山頂へ向かうと、のびのび暮らすエゾヒグマたちの姿が間近に。
手を振るクマや、立ち上がってアピールする姿は迫力満点で、小さな子どもにも大人気です。
また、クマの生態を学べる「ヒグマ博物館」や、冬眠の様子を再現した展示も充実。


自然と共生する大切さを体感できる、北海道を代表する熊牧場です。

項目内容
住所北海道登別市登別温泉町224番地
営業時間9:00〜17:00(最終入園16:20)※季節により変更あり
定休日2026年4月6日〜4月24日(法定点検期間)
料金大人3,000円(ロープウェイ往復含む)/小人1,500円
アクセス登別温泉駅よりバスで約15分+ロープウェイで約7分
公式サイトのぼりべつクマ牧場公式サイト

おすすめポイント

  • 山頂に広がる熊の楽園。約67頭のエゾヒグマを間近で観察できる
  • 「人間のオリ」からの観察やおやつ投げ体験がユニーク
  • 登別温泉ロープウェイでの空中遊覧も楽しめる

🐻 北海道 昭和新山熊牧場(洞爺湖の近く)

有珠山のふもと、昭和新山の麓にある「昭和新山熊牧場」も見逃せません。

約70頭ものエゾヒグマが飼育されており、広々とした放牧場では、自由に遊ぶ熊たちの姿をじっくり観察できます。
特に人気なのは、来園者が投げるクッキーをキャッチする熊たち。器用に両手を使う姿に、思わず笑顔になる人も多いです。春には子熊の見学ができ、かわいい仕草を間近で楽しめます。

登別と合わせて訪れれば、北海道の自然と熊たちの多様な表情を味わえます。

項目内容
住所〒052-0102 北海道有珠郡壮瞥町字昭和新山183
営業時間4月:8:30〜16:45/5〜10月:8:30〜17:00/11〜3月:8:30〜16:30/年末年始:12/31〜15:00、1/1 10:00〜15:00
定休日年中無休
料金大人1,000円/子供(6歳以上)500円
アクセス洞爺湖温泉から車で約10分
公式サイト昭和新山熊牧場(壮瞥町観光協会)

おすすめポイント

  • 「人のオリ」から熊を間近で観察できる迫力体験
  • 四季を通じて子熊の成長を観察できる(GWに子熊公開)
  • 洞爺湖や昭和新山の火山地形と併せて観光できる

本州・九州の熊牧場おすすめ|阿蘇や奥飛騨の人気スポットを紹介

本州や九州にも、自然の恵みに囲まれた熊牧場が点在しています。
阿蘇や奥飛騨では、山あいの静かな環境で熊たちがのびのび暮らしており、
子熊とのふれあいやえさやり体験も人気。
地域の観光地や温泉とあわせて訪れれば、動物との出会いが旅の思い出をより豊かにしてくれます。

🐻 秋田県 阿仁熊牧場(くまくま園)

秋田県北秋田市にある「くまくま園」は、ツキノワグマとヒグマの両方を飼育している、全国でも珍しい熊の保護施設です。
かつて「阿仁熊牧場」として親しまれていた施設がリニューアルされ、現在は熊たちの福祉と生態教育を目的とした展示を行っています。園内では、推定50〜70頭の四季折々の熊たちの様子を観察できるほか、春にはかわいらしい子熊たちの姿も見られます。


飼育員によるガイドや解説も行われており、熊の生活や行動、生息環境の違いについて学ぶことができます。

また、周辺には「マタギの里」として知られる阿仁打当地区があり、熊と人の共生文化を感じられるのも魅力です。
観光と学びのどちらも楽しめる、東北を代表する熊のスポットです。

項目内容
住所秋田県北秋田市阿仁打当字陳場1-39
営業時間9:00〜16:00(4月下旬〜11月中旬)
定休日冬期休園(11月中旬〜4月下旬)
料金大人700円/子供200円
アクセス秋田内陸縦貫鉄道「阿仁マタギ駅」から車で約5分
公式サイトくまくま園公式サイト

おすすめポイント

  • ツキノワグマとヒグマを両方飼育する全国でも珍しい施設
  • 春の子熊展示や飼育員による解説イベントが人気
  • 「マタギ文化」と熊の関係を学べる展示が充実

🐻 岐阜県 奥飛騨クマ牧場

中部地方では、岐阜県高山市近郊にある「飛騨山野草園・熊牧場」が知られています。
緑に囲まれた山あいに位置し、ツキノワグマを中心に展示。約90頭。
小規模ながらも手作り感のある展示で、熊たちとの距離が近いのが魅力です。

えさやり体験では、木の棒を使って熊に直接おやつを渡すこともでき、大自然の中で熊たちの表情を間近に感じられます。
観光地・高山からもアクセスが良く、動物観察や写真撮影を楽しみたい人におすすめのスポットです。

項目内容
住所岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根2535
営業時間8:00〜17:00
定休日年中無休
料金大人1,100円/子供600円
アクセス平湯温泉バスターミナルから車で約10分
公式サイト奥飛騨クマ牧場公式サイト

おすすめポイント

  • 飛騨高山の山間にある自然豊かな熊の楽園
  • 子熊を抱っこして記念撮影ができる人気体験
  • 熊の餌やり体験や「熊の油」「熊力ドリンク」などユニークなお土産も

🐻 熊本県 阿蘇カドリー・ドミニオン(旧阿蘇熊牧場)

阿蘇山のふもとにある「阿蘇熊牧場」は、雄大な山々に囲まれた自然豊かなロケーションが特徴です。
約70頭の熊が飼育されており、広い敷地でのびのびと過ごす姿を見られます。

熊たちは70〜200頭/種類ごと変動。人懐っこく、観光客に向かって手を振ったり、座っておねだりしたりと個性豊か。地元の特産品を使ったおやつを販売していることもあり、子ども連れの家族旅行にもぴったりです。

また、周辺には温泉や阿蘇神社など観光スポットも多く、動物観察と一緒に自然の恵みを楽しむことができます。

項目内容
住所熊本県阿蘇市黒川2163
営業時間10:00〜16:30(季節変動あり)
定休日不定期(公式サイト参照)
料金大人2,600円/小人1,400円
アクセス阿蘇駅から車で約5分
公式サイト阿蘇カドリー・ドミニオン公式サイト

おすすめポイント

  • 子熊とのふれあい・抱っこ撮影が楽しめる
  • 熊だけでなく犬・カピバラ・アルパカなど多様な動物と触れ合える
  • 阿蘇山の自然と調和した広大な動物テーマパーク

熊牧場の見どころ・体験

熊牧場では、ただ熊を見るだけでなく、さまざまな体験を通して動物の魅力を感じられます。

中でも人気なのが「えさやり体験」。来園者が投げるおやつを、熊が立ち上がってキャッチしたり、器用に手を振ってアピールしたりする姿は、思わず笑顔になる可愛さです。
子熊の成長期には、ふれあいコーナーで近くから観察できることもあり、親子連れに大人気のイベントとなっています。

また、冬には熊たちの「冬眠」に関する展示や解説が行われる施設もあり、野生では見られない貴重な生態を学べます。


さらに熊の知能の高さや社会性を紹介する展示も増えており、「怖い」だけではない熊の一面に触れられるのが熊牧場の魅力です。


動物のかわいさとともに、自然と命のつながりを実感できる体験スポットといえるでしょう。

熊牧場を訪れる前に知っておきたいこと

熊牧場では、動物たちが安心して過ごせるように、いくつかのルールやマナーが定められています。


まず気をつけたいのが「えさやり」の仕方。投げ方が強すぎると熊に当たってしまうことがあるため、スタッフの指示に従って行いましょう。お菓子や持参した食べ物を与えるのは厳禁です。
また、フラッシュ撮影や大声での呼びかけは熊を驚かせることがあるため避けましょう。

近年では、動物福祉の観点から「飼育環境」への理解も求められています。
狭いスペースでの生活や、群れのストレスなどを知ることで、熊牧場が果たしている保護・教育の役割を正しく受け止められるでしょう。
訪れるときは、かわいさを楽しむだけでなく、その裏にある“生きものとの距離感”にも目を向けることが大切です。

熊牧場と自然保護の関係

熊牧場は、観光施設であると同時に、野生動物の保護と教育の拠点としての役割も担っています。

人との軋轢や環境変化によって野生で暮らせなくなった熊を保護し、飼育を通してその命をつなぐ場所でもあります。

また、訪れる人に熊の生態や環境問題を伝えることで、「野生動物と人間がどう共存していくか」を考えるきっかけを与えてくれます。

最近では、展示内容の改善やストレスの少ない飼育環境づくりにも力を入れており、動物福祉の意識が高まっています。
熊牧場を訪れることは、かわいい熊を見るだけでなく、自然と人との距離を見つめ直す貴重な体験なのです。

あわせて読みたい|熊についてもっと知ろう

登別温泉からアクセス抜群!山頂で出会うエゾヒグマの姿を現地レポート。

“黒い熊”の正体を知る!世界と日本の熊の毛色の違いもわかりやすく。

熊たちが、野生ではどこに暮らしているのかをチェック。

実際の獣害やヒグマの生態に興味を持った人におすすめの読み物。

野生の熊との共存を考える上で知っておきたい、最新の被害動向。

熊の保護や研究、動物関連の仕事に興味がある方におすすめ。

この記事の執筆者 / 監修者

らみえる
らみえる
動物専門・ペット特化のWebライター・ディレクター・デザイナー。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、大手企業で広報や編集校正の仕事を経て、猫専門ペットホテル猫専門ペットホテル・キャッツカールトン横浜代表、動物取扱責任者、愛玩動物飼養管理士。
幼少期から犬やリス、うさぎ、鳥、金魚など、さまざまな動物と共に過ごし、現在は4匹の猫たちと暮らしています。デザインと言葉で動物の魅力を発信し、保護活動にもつなげていきたいと思っています。
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