【2025】日本・世界でカモノハシに会える動物園を紹介!特徴、毒、天敵も解説

カモノハシ
のこと。マルシェ兵庫ペット医療センター

平たいくちばし・しっぽが特徴的なカモノハシ。

可愛いらしい見た目と裏腹に、肉食だったり毒をもっていたり、なかなか不思議な動物です。もう一つカモノハシの特徴的な生態として「爪から毒が分泌される」ということがあります。

本記事では、そんなユニークな動物「カモノハシ」に会える動物園を紹介します。

目次

日本でカモノハシに会える動物園

カモノハシがいる動物園
こちらを見つめるカモノハシさん


映像でカモノハシに会える!三重県「鳥羽水族館」

鳥羽水族館公式サイトより

映像でカモノハシを見ることができるコーナーがあるのは、日本三重県の「鳥羽水族館」です!

実物ではないですが、カモノハシの映像を見ることができます。

映像を流すだけでも自然公園局の許可取りが必要です。映像でも十分貴重な体験になるかと思います。

また、鳥羽水族館にはジュゴンをはじめとした珍しい動物がたくさんいます!動物・魚好きさんにはピッタリの場所です。ぜひ訪れてみてください。

水族館名鳥羽水族館
住所〒517-8517 三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
営業時間9:00~17:00(最終入館は16:00)※時期によって変動するので必ず公式HPを確認し、訪れてください。
休館日年中無休
料金大人:2,800円
小中学生:1,600円
幼児(3歳以上):800円
アクセスJR・近鉄鳥羽駅から徒歩約10分
マップ
お問い合わせ先0599-25-2555
鳥羽水族館の基本情報

鳥羽水族館公式サイトはこちら>>

カモノハシの生息地は?

カモノハシはオーストラリア東部とタスマニア島にしか生息していない、世界的にも珍しい動物です。清らかな淡水環境を好み、川や湖の岸辺に巣穴を掘って暮らします。夜行性で、水中に潜って昆虫や貝、ミミズなどを捕食する姿が特徴的です。

こうした特殊な環境に適応してきたため、生息域は非常に限定されています。


カモノハシが日本にいない理由

三重県「鳥羽水族館」では、カモノハシの映像を見ることができますが、実物のカモノハシは日本にいません。

カモノハシが日本にいない理由は、カモノハシ自体が非常に希少でオーストラリア政府の許可がないと国外に持ち出せないということが一番大きいです。

生息地の減少、干ばつなどの影響でカモノハシは減少傾向にあることもあり、国外への持ち出しは厳しいです。

また、日本の環境がカモノハシの生態とマッチしていないことも理由の一つです。水質、適切な温度、食物などはオーストラリア特有で、日本の環境での生活は厳しいです。

カモノハシはストレスにも弱いため、長距離輸送が難しいことも一因となっています。

過去にカモノハシが日本にいた事例

過去に、日本で開催された「世界都市博覧会」でカモノハシを誘致しようという動きもありましたが、結果的には不発に終わりました。

先に述べたように、カモノハシの国外への持ち出しはオーストラリア政府の許可が必要ですが、許可がおりなかったため、最終的に実現しなかったと言われています。

カモノハシがいるオーストラリアの動物園

現状、カモノハシに会いたいなら、国外に行くしかありません!

そこで、オーストラリアでカモノハシに会える動物園を2つ紹介します

  • タロンガ動物園
  • メルボルン動物園

タロンガ動物園

シドニーの「タロンガ動物園」でカモノハシに会うことができます。

カモノハシに加え、コアラやカンガルーなどのオーストラリアの動物たちの会うことができます。

山の上にあり、眺望も最高の動物園だそうです!

公式サイト>>

カモノハシが見たくてこの動物園に来ました。居ました。やっと見れた!ですが敏感な動物なので水槽の中にいましたが真っ暗でシルエットしか見えませんた。思ったより大きいような気がしました。会えて良かった。

Tripadvisorタロンガ動物園口コミより

メルボルン動物園

オーストラリアビクトリア州、メルボルン動物園でカモノハシに会うことができます。

メルボルンの中心街付近に位置しており、1862年に開園したオーストラリアでもっとも歴史の長い動物園です。オーストラリア特有の動物~ライオンなどのメジャーな動物までたくさんの動物に会うことができます。

メルボルン動物園では、できるだけ自然に近い環境で飼育するようにしており、元々の生息場所である小川を再現したスペースでのびのびと暮らしているそうです。

公式サイト>>

園内はとっても広く、一般的な動物と、オーストラリアの固有種とが展示されています。中でもカモノハシが泳いでいる姿が間近で見られたのに感動しました。

Tripadvisorメルボルン動物園口コミより

カモノハシの毒とは?人間に危険なの?

カモノハシは見た目がかわいらしい一方で、実は哺乳類の中では珍しく「毒」を持つ動物です。毒を持っているのはオスだけで、後ろ足のかかと付近にある15mmほどの蹴爪から毒を分泌します。

これは主に繁殖期の縄張り争いや防御の際に使われるもので、人間が刺されても命に関わることはありません。ただし激しい痛みと腫れが数日〜数週間も続くとされ、体験者からは「二度と味わいたくない痛み」と語られるほどです。

カモノハシの毒の正体は?

カモノハシの毒は、特殊なたんぱく質が複合した成分で構成されています。刺されると神経や筋肉に作用し、強烈な痛みを引き起こします。一般的な鎮痛薬が効きにくく、長期間痛みが残るのが特徴です。この毒には爬虫類の毒と似た要素が含まれており、進化学的にも注目されています。かわいい見た目とのギャップからは想像できない「猛毒動物」としての一面は、カモノハシの不思議さを際立たせています。

毒を出すのはオスだけ

カモノハシの毒を持つのはオスだけで、繁殖期に活発に分泌されます。メスには毒爪がなく、敵への攻撃や縄張り争いに毒を使うのはオスの役割とされています。そのため「カモノハシ=毒を持つ動物」と言われますが、正確にはオス限定の特徴です。

毒爪の仕組みと役割(縄張り争いや防御)

カモノハシの後ろ足には鋭い蹴爪があり、ここから毒を注入します。この毒は縄張り争いの際にオス同士で使用され、相手を行動不能にするほどの効果があります。外敵に襲われたときの防御にも使われると考えられており、野生で生き延びるための重要な武器です。

人間への影響(死には至らないが激痛・腫れ)

カモノハシの毒は人間を死に至らせるほどの強さはありませんが、刺されると激しい痛みに襲われ、患部が大きく腫れあがります。痛みは数日から数週間続き、鎮痛薬が効かないケースもあるほどです。そのため、現地では不用意に触れないよう注意喚起されています。

カモノハシの基本情報

名前カモノハシ
英名Duck-billed platypus/Platypus
分類単孔目カモノハシ科カモノハシ属
大きさ全長 オス45~60㎝ メス37~55㎝
食べるもの肉食(昆虫や幼虫、貝、ミミズなどを食す)
平均寿命飼育下で15-20年、野生で10年前後
生息地オーストラリア東部の河川や湖の水辺

平たいくちばしと電気感知能力

カモノハシの見た目の最大の特徴は「大きく平たいくちばし・しっぽ」ですね。くちばしは、鳥類とは異なり、柔らかい感触です。感覚器として、水中で捕食をする際に役立ちます。

カモノハシのくちばしは、獲物が発する電気を感じることができます。視覚・嗅覚などの機能が低い分、この機能性の高いくちばしで補っています。

しっぽの役割と泳ぎ方

また、しっぽは船の「舵」のような役割をしており、前足で水をかきながら、平たいしっぽで進む方向を調節します。

また、カモノハシは哺乳類で、単孔目カモノハシ科カモノハシ属に分類されます。

卵を産む哺乳類という不思議な一面

「卵を産むのになぜ哺乳類?」と思われる方もいるかもしれません。カモノハシには乳首がないかわりに、からだに乳腺があり、子どもはその乳腺からでる母乳を飲み育つからです。

もっと詳しく知りたい方は、カモノハシの図鑑 ↓↓ を見てみてください!

カモノハシの天敵

カモノハシの天敵は、キツネや鷲です。川や湖などの水辺に巣を作ることで、これらの外敵から身を守ります。

【かわいい♡】カモノハシの動画!

カモノハシの絶滅危機と未来

カモノハシはオーストラリア東部やタスマニア島の河川・湖だけに生息する希少な動物ですが、近年その数が大きく減少しています。

生息数減少の原因(気候変動・環境破壊)

ニューサウスウェールズ大学の調査によると、気候変動、河川の開発、干ばつなどの影響により、カモノハシが「絶滅の危機」に瀕していることが発表されています。

また、今後の気候変動による影響を考えると、カモノハシの生息数は2070年までにさらに51~73%ほど減少してしまうと考えられています。

山火事で川が干上がってしまい、カモノハシが死亡してしまう事例も多く報告されています。

カモノハシの保護活動 | オーストラリアでの保護プロジェクト

希少でユニークな特徴をもつカモノハシ、その保護活動も当然オーストラリア始まっています。

例えば、シドニーのロイヤル王立国立公園では、カモノハシのコロニーを取り戻すための共同プロジェクトが発足され、野生動物局やWWF、ニューサウスウェールズ州国立公園などが一丸となってプロジェクトを進めていました。

このプロジェクトのおかげで、2023年には公園付近のハッキング川岸辺にカモノハシのコロニーが確認され、プロジェクトのスタッフ・地元住民は「50年ぶりにカモノハシが戻ってきた!」と喜んだそうです。

不思議な特徴、そしてキュートな一面をもつカモノハシ。絶滅の危機から脱してほしいですね。

まとめ

カモノハシは日本では鳥羽水族館の映像でしか見られませんが、オーストラリアの動物園に行けば実物に出会えます。かわいらしい見た目とは裏腹に、オスの後ろ足には毒爪があり、人間にも強烈な痛みを与えるというギャップも特徴です。

希少で不思議な存在だからこそ、実際に姿を見られる機会はとても貴重です。

もし「動物園でカモノハシに会いたい」と思ったら、ぜひ本記事を参考に旅先を選んでみてください。会える場所と「毒の真実」を知ることで、さらに深くカモノハシの魅力を感じられるはずです。

どうぶつのこと。カモノハシの図鑑

カモノハシについてはこちらでも詳しく紹介しています♪

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この記事の執筆者 / 監修者

松川
松川
保護猫サークルに所属し、里親探し、保護活動、地域猫活動など、様々な動物と関わる活動の経験があります。
大学時代は、殺処分問題や地域猫の問題について学び、動物を取り巻く社会問題に興味をもちました。
また、ライターとしても3年ほど活動しており、これまでに100記事以上の執筆経験があります。
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