マーモットmarmot

カテゴリ | ハムスター |
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種類 | マーモット |
英語表記 | marmot |
大きさ | 30~75cm※種によって様々 |
重さ | 2~7.5㎏※種によって様々 |
平均寿命 | 2~15年(野生)、15~18年(飼育下) |
マーモットの特徴
マーモットとは、齧歯目リス科マーモット属に属する動物の総称です。耳は小さく、尾は房状。リスの仲間ですが、ほお袋はありません。分類は「Marmota亜属」がボバクマーモット、アラスカマーモット、ズグロマーモット、オナガマーモット、ヒマラヤマーモット、アルプスマーモット、ティエンシャンマーモット、ウッドチャック、シベリアマーモット、「Petromarmota亜属」がシラガマーモット、キバラマーモット、オリンピックマーモット、バンクーバーマーモットと、非常に多くの分類に分かれています。生息地は、アルプス山脈、カルパチア山脈などの山岳地帯、中国東北部からモンゴルにかけての草原地帯などです。また、夏の終わりごろになると、マーモットたちは冬眠の準備を開始します。寝床を作るために草や茎などを収集し、巣穴の出入り口には土と自分の糞を混ぜたもので封をします。その後、それぞれの種類によりますが、6~9か月ほど冬眠し、春になり気温が上がると目覚めて活動を開始します。ちなみに、日本でマーモットに会うことのできる動物園は「伊豆シャボテン動物公園」のみで、「ボバクマーモット」が飼育されています。
マーモットの性格
社会性の高い動物で、ホイッスルのような甲高い声で仲間に危機を知らせたり、じゃれあって遊ぶこともあります。後ろ足で立って押し合いをする遊び(プレイファイティング)をするなど、仲間同士で密な時間を過ごします。マーモットは警戒心が強く、人間が近づこうとすると警戒音を鳴らしたり、巣穴に隠れるなどの行動をとります。しかし、人間と触れ合うことで徐々に慣れてくることもあり、観光地のアルプスマーモットやペットのマーモットは人間に懐いて友好的な態度をとります。
マーモットの飼い方
マーモットを売っているショップもありますし、ペットとして飼育している人もいますが、マーモットはペットにはやや不向きな動物です。広い草原・山にコロニーをつくって生きる動物であること、日本の暑い気候に適さないことが理由です。飼育を始める際は、マーモットにあわせた適切な飼育環境を整えることが必要です。また、マーモットは草食性で、草・果実・コケ・花などを食します。基本的に警戒心の強い動物なので、飼い始めはなかなか心を開いてくれないかもしれませんが、慣れてくると触れ合うこともできます。
マーモットの歴史・起源・生態
マーモット類は日本ではなじみの薄い動物ですが、大陸では古くからその存在を人間に知られてきたといいます。紀元77年、古代ローマの博物学者プリニウスの博物誌では「アルプスネズミ」という名前でアルプスマーモットを紹介しています。また、アジアではマーモット類は古くから食肉用として利用されてきました。しかし、近年ではその習慣がペストなどの感染症の原因となり、問題化しています。日本では、長い間テンジクネズミ(モルモット)と混同されてきました。明治から大正期にかけては本来のマーモットを指す言葉としても「モルモット」が使われた例があり、両者が別個の生き物であることが当時まだ認識されていなかった可能性があります。現在、日本には野生のマーモットは生息していませんが、「伊豆シャボテン動物公園」で飼育されている「ボバクマーモット」に会うことができます。
マーモットの気を付けたい病気
暑さに弱い
マーモットの一口メモ
マーモットの相場の値段は、2023年現在50万~100万円前後です。日本に生息するマーモットが希少なこともあり、高額なお値段となっています。
マーモットに会える動物園はこちらをご覧ください。
マーモットのいる動物園
獣医師監修
本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。
この記事の執筆者 / 監修者

- 獣医師もも
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北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。
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