オカメインコCockatiel

オカメインコ
カテゴリ インコ
種類 オカメインコ
英語表記 Cockatiel
大きさ 全長30~35cm
重さ 80~120g
平均寿命 15~20年

オカメインコの特徴

名前に「インコ」がつきますが実際にはインコではなくオウム目オウム科のオウムです。オウムの中でも最小のサイズの鳥です。漢字では「阿亀鸚哥・片福面鸚哥」と表記します。チークを塗っているかのような鮮やかな赤の模様(チークパッチ)の頬、長い尾羽と冠羽が特徴です。冠羽は、何かに気を引かれているときや緊張している時などに立ち、リラックスしている時には寝ています。日本ではペットバードとしてとても一般的な鳥です。外見上での雌雄の区別はつきにくく、少しかがんだ体勢で見上げるようなポーズから勢いよく数歩前に歩く独特のしぐさをする方をオスと判別します。また、オスはメスよりも口笛の物まねが得意とされています。オカメインコの羽色の種類は、ノーマルグレー、ルチノー(クリーム色)、アルビノ、シナモン、ファロー(シナモンが淡くなった色)、シルバー、オリーブ(グレーとイエローが混ざった色)が存在しています。

オカメインコの性格

賢く、穏やかな性格です。人に馴れやすく、雛の状態で販売されていることがほとんどです。機嫌がよい時や飼い主の気を引きたい時にさえずり、オスであれば短い単語を数語覚えてしゃべることもあります。おしゃべりよりも口笛の方が得意で、覚えた歌をアレンジして歌うという器用な個体も存在します。野生では集団で生活するため、1匹でいると寂しがって鳴くことが多い鳥です。多頭飼いを行うか、飼い主が長時間接することが出来るよう環境を整える必要があります。基本的には大人しく飼いやすい鳥ですが、ちょっとしたことでパニックになる臆病な面も持ち合わせていることに注意しましょう。これは「オカメパニック」とも呼ばれ、英語では「Night Frights(夜の恐怖)」と呼ばれています。パニックになると、たとえ暗闇の中であってもケージ内を飛び回り、羽が抜けたり怪我をしたりしてしまいます。常夜灯を点灯させておく、飼い主が優しく声掛けを行う、等で素早く落ち着かせるようにしましょう。

オカメインコの飼い方

普段から部屋をあまりにも静かに保ちすぎると、ちょっとした物音でパニックを起こすようになってしまいます。ストレスにならない程度に物音が聞こえてくる環境で飼育し、オカメパニックが起こる可能性を少しでも減らしておきましょう。ケージは尾羽が長いため高さのあるものを用意しましょう。ケージ内には、おもちゃ、止まり木、エサ入れ、水入れを設置してください。食事は、専用のペレットとシードを併用で与え、副食として青菜、ボレー粉(牡蠣の貝殻を細かく砕いたもの)などを与えると良いでしょう。1日に1時間程度は放鳥し、部屋の中で自由に遊ばせましょう。歩くことが大好きで、放鳥の際にも積極的に床を歩こうとします。いたずらされたら困るもの、誤飲につながるようなものは片づけておくようにしましょう。原産地であるオーストラリアでは乾燥地帯で生活する鳥のため、高い湿度が苦手です。エアコンなどを活用しながら、通年で湿度60%以下、気温25~30度の間を維持するように心がけましょう。

オカメインコの歴史・起源・生態

原産地はオーストラリアです。野生のオカメインコは、オーストラリア大陸内陸部の乾燥地帯の草原や水辺などで群れで群れで生活しています。野生のオカメインコは「オーストラリア最速の鳥」と呼ばれるほど、優秀な飛翔能力を持っています。200年ほど前にイギリス人が本国に連れて帰ったことでペットとしてその存在が知られるようになりました。日本に輸入されたのは1910年頃です。ペットバードとしての歴史は古いですが、当初は原種のノーマルグレーの羽色が地味だとしてあまり人気になりませんでした。品種改良が進み、ルチノーやファローといった羽色が出てきたことで人気が上がり、ペットとして一般的になっていきました。鳥インフルエンザの影響により生産コストが上がり、近年では価格が上昇傾向にあるようです。

オカメインコの気を付けたい病気

高脂血症、肥満、肝不全、脂肪肝、骨折、打撲

オカメインコの一口メモ

オカメインコの相場価格は2022年現在1~5万円です。通常のペットショップではあまり取り扱われることはなく、鳥専門のペットショップで見かけることが出来ます。英名の「Cockatiel」は、ポルトガル語の「Cacatilho」(小さなオウム)に由来して付けられました。実際には「インコ」ではなく「オウム」のオカメインコですが、ペットショップではインコと並べて販売されていることが多いため今回はカテゴリ:インコの欄に表示しております。

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