ライオンヘッドLion head

ライオンヘッド
カテゴリ ウサギ
種類 ライオンヘッド
英語表記 Lion head
大きさ 25~30cm
重さ ~1.7㎏
平均寿命 5~10年

ライオンヘッドの特徴

ボディはコンパクトタイプに分類されます。このタイプのウサギは体重が軽く、体長が短く、ペットに適したコンパクトなサイズの品種です。ライオンヘッドは、その名前にもあるようにオスのライオンのたてがみに似た姿が特徴です。5cm以上の長さの羊毛状の毛が首の周囲をぐるりと囲み、他の品種のうさぎと比べても非常にユニークな姿です。耳が短く頭頂部にしっかりと直立しているため、正面からだとたてがみの後ろに小さなリボンがあるようにも見えます。カラーは、トータス、ブルー、チョコレート、ライラックなどが存在します。日本では珍しく、専門店でもなかなか見ることのない品種です。

ライオンヘッドの性格

人懐っこく、甘えん坊な性格をしています。寛容さがありながらも活発で社交的なため、ペットとして飼育すると非常に楽しく生活できるでしょう。小さな子供がいても比較的飼いやすい種と言われています。おやつなどを活用しながら、撫でられたり抱っこされたりすることに徐々に慣れさせていくと良いでしょう。

ライオンヘッドの飼い方

他の品種のうさぎよりも温度変化に弱い種とされています。通年で室内温度は18~24度を維持するようにしましょう。ケージは直射日光の当たらない、風通しの良いところに設置しましょう。大らかな性格のライオンヘッドですが、やはり他のうさぎと同様に大きな音が絶えず鳴っているような環境は苦手です。出来る限り静かな環境を与えてあげましょう。食事はペレットと牧草をバランス良く与えましょう。たまにおやつとして果物や野菜、ハーブといったものを与えると喜んでくれることでしょう。長毛種のため、基本的には毎日のブラッシングが必要です。一度毛玉を作ってしまうと解くのも大変ですし、うさぎにとっても長時間の拘束はストレスです。特に毛玉を作りやすい耳の後ろや足の付け根といった部分は丁寧にブラッシングをするようにしましょう。

ライオンヘッドの歴史・起源・生態

原産国はベルギーです。1930年代に突然変異によって生まれたとされており、2000年に初めてアメリカへと輸入されました。品種改良のため多くの小型品種のうさぎと掛け合わされ、現在によく知られるライオンヘッドとなっていきました。2014年にARBA(アメリカン・ラビット・ブリーダーズ・アソシエーション:世界最大規模のラビットクラブ)で公認された、非常に新しい品種のうさぎです。

ライオンヘッドの気を付けたい病気

胃腸うっ滞、毛球症、不正咬合、熱中症

ライオンヘッドの一口メモ

ライオンヘッドの価格相場は2022年現在2~3万円です。通常のペットショップで見かけることはほぼないため、ライオンヘッドを探す場合にはうさぎ専門店に行くか直接ブリーダーに問い合わせてみましょう。ライオンヘッドを象徴するたてがみですが、これは「メイン」とも呼ばれ、「ノーメイン」「シングルメイン」「ダブルメイン」の3種類に分かれます。ノーメインはたてがみに該当するものがなく一見すると短毛種のように見えるもの(これはライオンヘッドとしては無資格とされています)、シングルメインは顔の周りにだけたてがみがあるもの、ダブルメインは顔の周りと横腹の周りにも毛があるものとなっています。図鑑などで紹介されることが多いのはシングルメインのライオンヘッドですが、ダブルメインの個体も全体のモフモフ感がとても可愛らしいので、ぜひ併せて見てみてください。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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