ゴールデンハムスターGolden hamster

ゴールデンハムスター
カテゴリ ハムスター
種類 ゴールデンハムスター
英語表記 Golden hamster
大きさ 14~17cm
重さ 100~200g
平均寿命 2~3年前後

ゴールデンハムスターの特徴

大型・中型・小型の分類の中で、中型に属するハムスターです。他のハムスターと比べてペットとしての歴史が長く、毛色や柄も非常に豊富です。毛色はキンクマ、ホワイト、ブラック、シルバー(グレー)などが人気で、とりわけ全身がクリーム色をしたキンクマはハムスター全体でみても根強く高い人気があります。柄はバンデッド(背中に白があり腹巻を着ているかのように見える)、ドミナントスポット(ダルメシアンのようなまだら模様)、ローン(頭に色が入っており、体全体は白っぽい)などがあります。毛質にも様々なものがあり、サテン(光沢のあるもの)、長毛(頭以外の毛が長い)、レックス(縮れ毛)、無毛などがあります。

ゴールデンハムスターの性格

集中力や記憶力があり、温和な性格です。人にもよく馴れるため、初心者でも飼いやすい品種です。しかし野性のゴールデンハムスターは単独で生活することもあり縄張り意識は強く、多頭飼いには向いていません。何匹か飼う場合にはケージを分けて生活させるようにしましょう。オスとメスでは若干の性格の違いがあるとされていますが、基本的にはおっとりとしていて、丁寧に世話をすることで手乗りになってくれるので、一緒に遊ぶことが可能です。コミュニケーションを取りたい方に向いている品種のハムスターと言えるでしょう。

ゴールデンハムスターの飼い方

飼育の際には、一般販売されているハムスター飼育器具の中でもゴールデンハムスター用のものを選びましょう。間違えてドワーフハムスター用の小型のものを購入してしまうと、ゴールデンハムスターにとっては狭く、十分に動き回れないためストレスをためてしまうことになります。ゴールデンハムスターは他ハムスターの中でも賢い種のため、トイレの場所を覚えてくれます。誤飲を防ぐような固まらない砂を敷くタイプのトイレを設置してあげましょう。夜行性のため、昼間は寝ています。可愛いからと無理やり巣箱から引っ張り出して起こすようなことはせず、起きだしてくるまで焦らず待ってから構うようにしましょう。エサは基本的にペレット、他には野菜や果物、種子を与えてあげましょう。

ゴールデンハムスターの歴史・起源・生態

生息地はシリア、トルコ、レバノン、イスラエルなどです。野生のゴールデンハムスターは乾燥した岩場や砂場で暮らしています。基本は単独行動であり、特定の巣穴を持つことなく他の動物が掘った穴を間借りしながら移動します。妊娠期間は15~16日、1回に15頭ほどの子どもを出産します。野生では雑食で、植物の他にも昆虫、自分より小さな動物などを食べることもあるようです。ドワーフハムスターと呼ばれる小型のハムスターよりもほお袋を活用することが多く、巣に持ち帰っては貯蓄することを繰り返します。

ゴールデンハムスターの気を付けたい病気

結膜炎、角膜炎、眼球突出、歯周病、歯肉炎、切歯破折、不正咬合、皮膚病、子宮蓄膿症、ストレス性脱毛、低体温症

ゴールデンハムスターの一口メモ

シリア・トルコ周辺の生息地では農作物を食べる害獣と見なされることもありますが、日本におけるゴールデンハムスターはハムスターの中で最も飼育頭数が多く、人気のあるペットとしての地位を確立しています。ゴールデンハムスターを主役にしたキャラクターも多く、『とっとこハム太郎』『コロコロクリリン』などは一世を風靡し多くのメディア展開や、グッズ販売が行われました。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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