フェレットFerret
カテゴリ | ハムスター |
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種類 | フェレット |
英語表記 | Ferret |
大きさ | 35~50cm |
重さ | 0.6~1.5㎏ |
平均寿命 | 6~12年 |
フェレットの特徴
フェレットは食肉目イヌ亜目イタチ科の動物です。ダックスフンドのような胴長短足な体格が特徴です。視力はあまり良くありませんが、嗅覚と聴覚が発達しています。犬や猫のような明確な品種の違いが多数存在しているわけではありません。しかし、フェレットを繁殖させる大規模なファームが世界各地にあり、出身の名称を冠することでそれぞれが区別されています。ファームは主要なものに「マーシャル(アメリカ・ニューヨーク)」「パスバレー(アメリカ・ペンシルバニア)」「マウンテンビュー(アメリカ・ニューヨーク)」などがあり、同じフェレットであってもファームごとに体格や性格、毛色に傾向があります。毛色の種類は「セーブル」「バタースコッチ(チョコレート)」「シナモン」「アルビノ」「シャンパン」「ブレイズ」「パンダ」「プラチナ」など多くが存在します。
フェレットの性格
好奇心旺盛で、人懐っこく、遊ぶのもイタズラも大好きな性格です。懐いてくると飼い主の後をずっと追いかけてきたり、手からエサを食べるようになってきます。おもちゃを与えれば大喜びで一緒に遊んでくれるため、ペットとコミュニケーションを密に取りたい人でも十分満足できることでしょう。また、1日の大半を寝て過ごすため、長時間1人にされてもあまり寂しがることなく留守番が可能であり、一人暮らしの人が飼うのにぴったりなペットです。加えて、フェレットはしつけが可能な動物です。幼いころは噛み癖に悩まされるかもしれませんが、噛まれるたびにすぐに「だめ!」と明確に短く叱り、ケージに戻すなどしてしばらくの間放置することを繰り返してみてください。焦らずじっくりと向き合うことで、噛んだら叱られる・構ってもらえなくなることを理解するようになります。トイレや簡単な芸を仕込むことも可能で、しつけ方については愛好家によって多くの動画やブログなどが公開されていますので参考にすると良いでしょう。
フェレットの飼い方
フェレットは寒さに強く、暑さに弱い生き物です。熱中症にならないよう気を付けながら、飼育する部屋は15~25℃、湿度は45~60%の保ちましょう。ケージは隙間から脱走しないように網目の細かいものを使用し、中にはトイレ、寝床としてのハンモック、エサ皿、給水機を設置しましょう。1日の中で就眠している時間が最も長いので、寝床は特に快適に整えてあげると良いでしょう。ハンモックは暑さをしのぐために通気性の良いものを選び、小まめな洗濯で清潔な状態を保ちましょう。エサはフェレット専用フードが存在します。おやつもフェレット専用のものがあります。食べる量は自分で調節できますので、多めにエサ皿の中に入れておいても問題ありません。1日2回、朝と晩でフードを水を交換するようにしましょう。どれだけねだられたとしても人間の食べ物は与えなことが大切です。運動は1日1時間以上確保する必要があります。狭く細い隙間を素早く走ったり、ボールとじゃれたりすることが大好きです。フェレットが遊びやすいように工夫されたおもちゃも販売されていますので、ぜひ試してみましょう。床に落ちているものを誤飲したり狭い隙間に入っていってしまう事故を防ぐため、ケージの外で遊ばせている間は目を離さないようにしましょう。鳴き声は小さいため、都心部のマンションであっても問題なく飼育できます。きちんと管理されたファームで繁殖された個体であれば、臭さの原因となる臭腺は除去されていますが、個人ブリーダー等から引き取った個体の場合は未手術の可能性もあります。この場合、発情行動や強い臭気が発生します。こちらの方が本来の野生に近い姿ということであえて望む愛好家も存在しますが、やはり一般家庭での飼育は難易度が上がってしまいます。もしこれらの問題が起こった場合には一度動物病院にて相談し、手術を検討してみましょう。
フェレットの歴史・起源・生態
"フェレットは野生のヨーロッパケナガイタチ、もしくはステップケナガイタチを家畜化、改良したものとされていますが、詳細は不明であり、3000年ほど前から飼育されていたと考えられています。家畜としてのフェレットは、主に狩猟・害獣対策・毛皮の代用品・掃除などに用いられていました。狩猟においては、細さと素早さを生かして小型野生動物の巣穴から獲物を追いだす役割を果たしました。この狩猟方法については現代のイギリスやオーストラリアでも続けられています。現在のフェレットは実験動物、コンパニオンアニマルとしての需要が主流となっています。日本においてペットとしての認知が始まったのは1993年頃と言われています。動物輸入会社や獣医師が尽力したことで一般に広くフェレットという存在が知られることとなりました。現在日本で販売されているフェレットは海外から輸入された個体がほとんどです。
"
フェレットの気を付けたい病気
犬ジステンパー、フィラリア、チョコレート・タマネギ・コーヒー等の中毒、リンパ腫、インスリノーマ、服腎腫瘍、歯髄炎、インフルエンザ、尿石症
フェレットの一口メモ
フェレットの相場価格は2022年現在2~8万円です。出身ファームや毛色によって値段の差が大きくことなります。「セーブル」や「バタースコッチ(チョコレート)」といった毛色は人気、かつ流通量も多いため、平均的な価格で入手することが可能です。また、日本ではペットとして一番最初に広まったフェレットが「マーシャル(アメリカ・ニューヨーク)」のものだったことから、現在でもこのファームの個体が特に人気となっています。フェレット専門店でなくとも一般のペットショップでも販売されているため、入手は比較的容易です。
獣医師監修
本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。
この記事の執筆者 / 監修者
- 獣医師もも
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北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。
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