ロボロフスキーハムスターRoborovski hamster

ロボロフスキーハムスター
カテゴリ ハムスター
種類 ロボロフスキーハムスター
英語表記 Roborovski hamster
大きさ 7~10cm
重さ 15~30g
平均寿命 2~3年前後

ロボロフスキーハムスターの特徴

大型・中型・小型の分類の中で、小型に属するハムスターです。小型ハムスターは「ドワーフハムスター」という呼ばれ方をすることもあり、ロボロフスキーハムスターの他にも、ジャンガリアンハムスター、キャンベルハムスター、チャイニーズハムスターなどが該当します。「ドワーフ」には「小人」「小型の」という意味があり、一般的にゴールデンハムスターと比較して小さなハムスターのことを指します。ロボロフスキーハムスターはペットとして飼育されるドワーフハムスターの中では最も小型です。ロボロフスキーハムスターの和名は「ロボロフスキーキヌゲネズミ」です。毛色は、アグーチ(茶色に白い眉)、ホワイトフェイス、プラチナ、ハスキー、パイド(顔や背中の模様がまだら)など多くの種類が存在します。ペットショップでよく見かけるのはアグーチ、ホワイトフェイスで、ブルーパイドなどは珍しく、店頭で購入するのはかなり難しいと思われます。

ロボロフスキーハムスターの性格

臆病で警戒心の強い性格の子が多いため、コミュニケーションを取りながら飼うのには向いていません。一般には観賞用ハムスターとして知られています。ロボロフスキーハムスターの写真を検索すると巣箱の中にみっちりと詰まった状態のものが多くみられますが、これらの写真の通り多頭飼いに適している種です。声を上げて喧嘩しているように見えても、実際には驚いたり騒いだりしているだけ、ということも多いようです。

ロボロフスキーハムスターの飼い方

体は小さくとも、素早く動き1日の運動量も多いため、ケージは広めのものを用意しましょう。トイレのしつけは出来ないことがほとんどですので、床材は小まめに交換、もしくは掃除して清潔さを保つ必要があります。エサはハムスター専用のペレットの他、種子やサツマイモ、ニンジン、キャベツ、リンゴなど多くのものを与えることが可能です。肥満や下痢に気を付けながら、お気に入りのエサを模索するのも楽しいかもしれません。受診が不可の動物病院も多いため、購入したペットショップやブリーダーで、受診を受け付けてくれる自宅近辺の病院の情報などを事前に尋ねておくと良いでしょう。

ロボロフスキーハムスターの歴史・起源・生態

原産地はカザフスタン共和国、モンゴル、ロシア連邦トゥヴァ共和国などです。他の種類のハムスターは実験動物が人間に飼育されていく中でペット化していったものが多い中、ロボロフスキーハムスターは繁殖しにくく研究用には向かなかったため、最初からペットとして飼育されてきました。現在では個体数を増やしやすい繁殖方法が確立しており、ペットショップでも一般的に取り扱われるようになりました。日本に輸入されたのは1998年であり、ペットとしての歴史はかなり浅い種と言えるでしょう。

ロボロフスキーハムスターの気を付けたい病気

結膜炎、角膜炎、眼球突出、歯周病、歯肉炎、切歯破折、不正咬合、皮膚病、子宮蓄膿症、ストレス性脱毛、低体温症

ロボロフスキーハムスターの一口メモ

ロボロフスキーハムスターの価格相場は2022年現在2000~10000円程度です。ロシア人のロボロフスキー氏に発見されたことから「ロボロフスキーハムスター」と名付けられたという説があります。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師もも
獣医師もも
北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。

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