スズメ(雀)Sparrow

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種類 スズメ(雀)
英語表記 Sparrow
大きさ 14~15cm
重さ 18~27g
平均寿命 約3年
特徴 スズメ目スズメ科スズメ属に分類される鳥類です。日本には鳥の大きさを比較する際に基準として「ものさし鳥」として引き合いに出される鳥が数種存在しており、スズメはそのものさし鳥の一種です。オスとメスで外見に違いはなく、頭頂部は赤茶色、背中は褐色、頬~腹にかけては白色、くちばしは黒色です。スズメは鳥獣保護法で狩猟鳥に指定されています。このためスズメを勝手に捕獲しペットとして飼育すると法律に違反することになってしまいます。捕獲の例外は存在しますが、都道府県知事や環境大臣の許可が必要であったり狩猟可能区域で狩猟期間内に狩猟・捕獲を行うことが定められているなど、様々な制約が存在します。このため道端で弱ったスズメを一時的に保護した場合であっても例外に該当しないとみなされた場合には法律違反になってしまうリスクがあります。巣立ちヒナがうまく飛べずにいても拾わずにそのままにしておくのが大前提ですが、場所が道路の真ん中であったり近くに野良猫などがいて差し迫った危険な状況の場合には、親鳥がヒナを見失わないよう出来る限り拾った場所の近くの木の枝などに留まらせるようにしましょう。
性格 シナントロープ(人間社会の近くに生息し、人間や人工物の恩恵を受けて共生する野生の動植物)の代表格でもありますが、野性のスズメの警戒心は強いことが知られています。ペットとして飼育される鳥ではないため、性格については明らかになっていない点が多いのが実情です。飼育経験のある人によれば、人懐っこい個体も存在しており、その気になれば芸を仕込むことも可能な程度に賢いようです。
日常の世話 古くから人々の生活に身近な存在だったスズメがペットとして定着しなかった理由に、飼育難易度の高さが考えられます。飛翔力が高くケージ内の飼育では衝突を起こしやすいこと、餌を大量に必要とすること、糞の量も多いこと、砂浴びを好み周囲を散らかすこと等、飼育に手間がかかりすぎることが敬遠されたのかもしれません。
歴史・起源・生態 ユーラシア大陸の広い範囲に生息しており、西はポルトガル、東は日本にまで分布域が広がっています。あまり寒い地方には生息せず北緯60数度を北限とします。ヨーロッパにおいては都市部にはあまり存在せず、主に農耕地帯で見られます。一方、東アジアにおいては都市部~農耕地帯の広い範囲で観察されています。地上を歩く際には両足で飛び跳ねながら移動します(ホッピング)。鳴き声は一般的に「チュンチュン」と表現されることが多いですが、威嚇や交尾の際にはまた違った鳴き声を上げます。留鳥(りゅうちょう)(一年中一定の地域内に定住する鳥)とされていますが、過去には100㎞以上を移動する集団が観測されたこともあります。雑食で、種子や昆虫、花の蜜といったものの他にも、都市部では人の出した生ゴミを食べることもあります。様々なものを食べることが出来るスズメですが、個体数は減少傾向にあると考えられています。明確な原因は明らかになってはいませんが、日本の住宅の仕様の変化により巣作りに適した環境が減った、農村部でコンバインが普及したことで落ち籾(もみ)の量が減り冬場の餌不足に陥るようになった、環境変動の影響で餌となる虫が減少した等の理由が考えられています。個体数の減少ペースが「数年内に絶滅する」という速度ではないことは幸いと言えるでしょう。ペットとしての定着こそしなかったスズメですが、日本人の生活・文化に非常に馴染みのある生き物です。俳句や民話、映画、童謡、家紋、慣用句などスズメに関連する事柄には枚挙に暇がありません。
気を付けたい病気 オウム病、クラミジア感染症
一口メモ バードウォッチングの際などに使用される「ものさし鳥」ですが、これは全国に生息し季節によって移動しない留鳥が用いられます。主要なものは4種で、「スズメ(約14.5cm)」「ムクドリ(約24cm)」「キジバト(約33cm)」「ハシブトガラス(約56.5cm)」です。
著者情報 どうぶつのこと。運営スタッフ

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