皇帝ペンギン(コウテイペンギン)Emperor penguin

皇帝ペンギン(コウテイペンギン)
カテゴリ ペンギン
種類 皇帝ペンギン(コウテイペンギン)
英語表記 Emperor penguin
大きさ 体長100-130 cm
重さ 20-45 kg
平均寿命 15-20年

皇帝ペンギン(コウテイペンギン)の特徴

ペンギン目ペンギン科オウサマペンギン属です。別名エンペラーペンギンとも呼ばれます。ペンギン目の中で最も大きい種類で、名前の皇帝(エンペラー)にふさわしい立派な体格をしています。これは、南極大陸の厳しい寒さに耐えるため、皮下脂肪を沢山蓄えているからでもあります。背中から首筋にかけて黒く、腹部や胸にかけて白い羽毛が生えているその模様から、タキシードを着ていると例えられることがあります。体に比べて嘴は小さく、下嘴に黄色やピンク色の筋模様が入ります。後頭部辺りから胸にかけて、黄色~橙色のグラデーションが美しいです。コウテイペンギンの赤ちゃんは全身に綿羽が生えておりモフモフ、頭部が黒く、顔は白いのが特徴です。

皇帝ペンギン(コウテイペンギン)の性格

コウテイペンギンは南極大陸の厳しい環境下に住んでいることもあり、性格は穏やかで落ち着いていて、攻撃性が低く、社会性が高いといわれています。気温がマイナス60度を下回るとき、コウテイペンギン同士で身を寄せ合い、おしくらまんじゅうのような状態になって身を守ります。この行動は「ハドル」と呼ばれます。ハドルは止まっているように見えて実は外側のペンギンが内側に移動していたり、風上に背をむけて全体が移動していたりと、動いていることがわかります。餌を集めに行く際も単独ではなく集団で行動します。このように、集団行動でないと生き残れないコウテイペンギンは、協調性があり、他の多くの動物のような激しい縄張り争いなどはしません。

皇帝ペンギン(コウテイペンギン)の飼い方

コウテイペンギンに会える水族館は日本ではとても少なく、アドベンチャーワールドと名古屋港水族館の2施設だけです。水族館での飼育では、日照時間を南極大陸に合わせたり、自由に泳ぐことのできる海水プールを設置しています。餌は、鮮魚より安価で寄生虫のリスクが少ない冷凍魚を与えているようです。主にホッケやニシン、その他小魚がメインで、1日に1.5kg以上食べます。野生では、イカやタコ、甲殻類も食べます。

皇帝ペンギン(コウテイペンギン)の歴史・起源・生態

コウテイペンギンはマイナス数十度の環境下で繁殖するため、「世界でもっとも過酷な子育てをする鳥」といわれています。
5月上旬にメスが1個の卵を産みます。メスはオスに卵を託して、餌を取りに行きます。メスが餌とともに帰ってくるまで、オスが約65日間卵を温めます。他の種類のペンギンはオスとメスが交互に托卵するのですが、コウテイペンギンだけはオスだけが托卵します。その間オスは絶食という命がけの繁殖です。メスも命がけです。片道100~200kmもの距離を移動し、採食に努めます。卵がかえると、オスは、いわゆるペンギンミルクと呼ばれる食道からの分泌物を雛に与えます。托卵~育雛合わせて約120日間もの期間、耐え続け、やがてメスが戻れば、その後の雛の子育てはオスメス交互に行います。

皇帝ペンギン(コウテイペンギン)の気を付けたい病気

アスペルギルス

皇帝ペンギン(コウテイペンギン)の一口メモ

コウテイペンギンは2022年に魚類野生生物局(FWS)によって絶滅危惧種に指定されました。地球温暖化による南極の海氷減少が原因です。現状の個体数は安定しているそうですが、将来的には減少傾向へ向かうと予想されています。
コウテイペンギンにとって、海氷は繁殖の場であったり、外敵から身を守るために必要な場であったりと、生息に欠かせない場所です。
ある南極の地域では膨大な海氷が失われ、その影響でコウテイペンギンのコロニー4つが繁殖に失敗し、雛が全滅したと報告されています。

獣医師監修

本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。

この記事の執筆者 / 監修者

獣医師ニノマユ
獣医師ニノマユ
獣医師免許を取得後、都内動物病院にて小動物臨床に従事。その後はペット損保会社にて保険査定や犬猫~エキゾチックアニマルまでの健康相談業務などを担当しておりました。現在は、動物業界の課題について広く視野を持ちたいという想いでweb業界にて働いています。大学時代は動物行動管理学研究室に所属。一番好きなのは羊で繁殖~出荷を経験しました。

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