カナリア(金糸雀)Canary

カテゴリ | 鳥 |
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種類 | カナリア(金糸雀) |
英語表記 | Canary |
大きさ | 全長12~20cm |
重さ | 15~20g |
平均寿命 | 10年 |
カナリア(金糸雀)の特徴
カナリアの品種は非常に種類に富んでいます。カラーカナリア(特定の色素が地色に加わっている品種)、タイプカナリア(独特な体型や羽毛、模様を持つ品種)、ソングカナリアの(さえずりを楽しむ品種)と様々です。カラーカナリアはイエローグラウンド、レッドグラウンド、といったように含まれている色でも大別されます。イエローグラウンドでみられる黄色は野生のカナリアが持っている色素で、カナリアの中でも最も主流の体色です。レッドグラウンドでみられる赤色は、換羽期に「色揚げ餌」と呼ばれる、特定のカロチノイドを含んだエサを与えることで美しく保つことが出来ます。タイプカナリアはスタイルカナリアとも呼ばれ、羽毛がふわふわと巻き上がったように生えるフリルカナリア、独特な姿勢を見えるポスチャーカナリア、色ではなく頭部から直線に伸びる姿勢を重視するフォームカナリア、頭部にまるでかつらをかぶっているかのような冠羽のあるクレステッドカナリア、特徴的な模様をもつマークトカナリアなどに分かれます。ソングカナリアはその名の通り、さえずり声に重点を置いた品種で、他のカナリアとは異なりくちばしを閉じて低く静かに複雑な歌をさえずることが特徴です。
カナリア(金糸雀)の性格
テリトリーを守る鳥であり、鳥かごの中でもストレスなく過ごしてくれます。エサを食べるときでも、水浴びをするときでも、とにかく楽しそうな反応を見せてくれることで知られています。元気いっぱいで明るい性格ですが、甘えてきたり撫でられて喜ぶといった「ベタ馴れ」状態にはほとんどなりません。犬よりも猫に近い距離感、というと分かりやすいかもしれません。
カナリア(金糸雀)の飼い方
飼い主だけでなく他の鳥とも適切な距離を保とうとする個体が多いので、鳥かごは1つにつき1羽で飼うと良いでしょう。1羽だけ飼うならオスのカナリアがおすすめです。オスはメスと比べても特に美しいさえずりを聞かせてくれます。寒さに弱いので室内は通年で温度があまり変化しないように整え、鳥かごは風通しの良い日陰におくようにしましょう。遊ばせるときには日光浴と水浴びを積極的にさせましょう。餌は高タンパク、低脂肪な食事にしましょう。市販されているフードの他に、青菜などを与えるのもおすすめです。換羽期には普段よりも高タンパクな食事にすることを意識しましょう。
カナリア(金糸雀)の歴史・起源・生態
原産地はスペインのカナリア諸島です。多くの鳥の中でもペットとして飼われるようになったのはかなり古く、16世紀頃にはすでに鳥かごで飼育されていたことが分かっています。カナリア諸島を征服したスペイン人が現地で飼われていたカナリアのさえずりの美しさに魅せられ、この鳥をスペインの宮廷に献上したことをきっかけにヨーロッパに広まることとなりました。当初は宮廷や貴族の間で親しまれる高級なペットでしたが、19~20世紀の頃には庶民の間でも飼育される身近な存在となっていきました。
カナリア(金糸雀)の気を付けたい病気
気道炎、肝炎、腸炎、カナリア痘、脱毛症、トリコモナス症、肥満
カナリア(金糸雀)の一口メモ
カナリアの価格相場は2022年現在10000円前後です。ペットショップでは成鳥で売られていることがほとんどであり、さえずり声の美しさ、体色の美しさによって値段は多少変動します。カナリアの雛は希少で入手が困難なことから、雛の段階で迎えようとすると30000円ほどかかる場合もあるようです。カナリアといえば「炭鉱のカナリア」の存在が有名です。カナリアは毒物に敏感であり、炭鉱にて発生するメタンや一酸化炭素といった有毒ガスの早期発見のために用いられた歴史があります。イギリスではこうした検知方法は1987年まで実際に採用されていたそうです。現在では金融市場などにおいて、真っ先に危険に気付いて異変の前兆を示す事象のことを「炭鉱のカナリア」と呼んだりもします。
獣医師監修
本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。
この記事の執筆者 / 監修者

- 獣医師もも
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北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。
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