ポッサムPossum
カテゴリ | 小さい動物 |
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種類 | ポッサム |
英語表記 | Possum |
大きさ | 体長6.5cm~7cm(ブーラミス科の一部)~体長50cm(クスクス科) |
重さ | 体重8.4g~9g(ブーラミス科の一部)~体重2.5kg(クスクス科) |
平均寿命 | 6~7年 |
ポッサムの特徴
ポッサムとよばれる動物には厳密な定義はありませんが、双前歯目クスクス型亜目の中の6つの科にまたがって分類されています。クスクス科、リングテイル科 、ブーラミス科、フクロミツスイ科、フクロモモンガ科、チビフクロモモンガ科です。この6科の中に約30種類のポッサムが含まれています。
双前歯目はカンガルー目とも呼ばれ、ポッサムはカンガルー同様有袋類です。科によって形態が多様ですが、ふさふさとした毛でおおわれ、可愛らしい見た目の種類が多いことからリスに例えられることがあります。前肢には鉤状の爪、後肢の親指には爪がありません。後肢で木の枝をしっかりつかむことが可能なため、樹上での生活に適しています。メスとオスの区別は外見だけでは難しいようです。
ポッサムの性格
人懐っこい性格で、餌を見せると人に寄って来るほど。野生のポッサムがいるオーストラリアでは、人家の屋根裏に住み着くこともあるようです。しかし、クスクス科のフクロギツネというポッサムは、凶暴な性質の個体が多いといわれています。ポッサムは多種多様なため、その性格も様々なのかもしれません。
ポッサムの飼い方
ポッサムのうち、クスクス科のフクロギツネは日本では特定外来生物に指定されており、飼育するには一定の条件が必要です。一般的に飼育されているポッサムの例としては、ブーラミス科のピグミーポッサムが有名です。樹上性の動物のため、リス用のケージや巣箱を使用する人が多いです。気温が低くなると動きが鈍くなり、冬眠する習性があるため、約25℃の気温を保つと良いでしょう。飼育下では主食は青物、ニンジン、サツマイモ、リンゴ、バナナや、ハムスターリス用のフードを与えます。副食として、餌用昆虫や乾燥ドッグフードを与える場合もあります。
ポッサムの歴史・起源・生態
オーストラリア、ニューギニア島、スラウェシ島に分布しており、果実・種・昆虫等を食べる雑食性の有袋類のうち、樹上で生活しているものをまとめてポッサムと呼んでいます。一般的には、フクロギツネのことを指すことが多いです。単独または子どもとペアで行動します。木の空洞に巣を作り、日中はそこで睡眠をとる夜行性です。
ポッサムは、1837年、毛皮売買のためにオーストラリアからニュージーランドに持ち込まれました。ニュージーランドではポッサムの数が爆発的に増えてしまい、害獣として知られています。一方オーストラリアでは、野生動物法にて保護対象となっています。
ポッサムの気を付けたい病気
皮膚糸状菌症、自咬症、コクシジウム症
その他人獣共通感染症として野兎病、結核、レプトスピラ症、ペスト、エルシニア症、ヒストプラズマ症など
ポッサムの一口メモ
ポッサムとオポッサムはよく混同されがちですが、分類学上は全く異なる動物です。アメリカ大陸にいるオポッサムに似ている動物が、オーストラリアにもいるということでポッサムという名前が付いたと考えられていますが、地方によってオポッサムをポッサムと言ったりポッサムをオポッサムと言ったりすることもあるそうです。なかなかややこしいですね。
獣医師監修
本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。
この記事の執筆者 / 監修者
- 獣医師ニノマユ
- 獣医師免許を取得後、都内動物病院にて小動物臨床に従事。その後はペット損保会社にて保険査定や犬猫~エキゾチックアニマルまでの健康相談業務などを担当しておりました。現在は、動物業界の課題について広く視野を持ちたいという想いでweb業界にて働いています。大学時代は動物行動管理学研究室に所属。一番好きなのは羊で繁殖~出荷を経験しました。
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