ジュウシマツ(十姉妹)Bengalese finch
カテゴリ | 鳥 |
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種類 | ジュウシマツ(十姉妹) |
英語表記 | Bengalese finch |
大きさ | 全長10~13cm |
重さ | 12~18g |
平均寿命 | 5年 |
ジュウシマツ(十姉妹)の特徴
日本で最も一般的な鳥のペットと言えるでしょう。漢字で「十姉妹」と表記されます。かつては「鳥飼いはジュウシマツに始まりジュウシマツに終わる」と言われたこともあったようです。日本独自の品種が数多く存在します。インコやブンチョウよりも人に飼育され繁殖してきた家禽としての歴史が長いため、飛翔力が弱く野生では長く生きられないと考えられています。毛並みによる分類が存在し、胸の毛が巻き上がっている「千代田」、頭の毛が巻き上がっている「梵天」、胸と頭の毛が巻き上がっている「千代田梵天」、後頭部の毛が逆立っている「中納言」、全身の羽根が巻き上がり飛翔能力が特に弱い「キング」などがあります。巻き羽のあるものを総称して「芸ものジュウシマツ」と呼んだりすることもあるようです。また、鳴き声にはオスメスで違いがあり、オスは「ピーピー」と高い声で、メスの鳴き声は「ジュリジュリ」と低い声で鳴きます。
ジュウシマツ(十姉妹)の性格
とても大人しく、穏やかな性格です。テリトリーを守ろうとするカナリアとは違い、群居なども可能で仲良く過ごします。鳥かごの中の生活にもよく順応しますので、初心者であっても飼いやすい鳥と言えます。雌雄で同居させる場合には無秩序に繁殖しないように気を付けましょう。
ジュウシマツ(十姉妹)の飼い方
群居も可能なことで知られるジュウシマツですが、仲が良いからと狭いカゴに何匹も入れて飼うのはお勧めできません。生活するカゴは飛んだり遊んだりするのに十分な広さが確保されていることが重要です。水浴びを好みますので、カゴの中に水浴び器を入れておくか、カゴの外で毎日十分な時間水浴びをさせましょう。エサは一般販売されている専用フードの他、青菜やボレイ粉(牡蠣の殻を細かく砕いたもの)と与えると良いでしょう。体格のしっかりした丈夫な子に育てたい場合には、ブリーディング用のペレットを適宜与えることも検討してみましょう。
ジュウシマツ(十姉妹)の歴史・起源・生態
原産地は中国です。中国原産のコシジロキンパラの亜種が江戸時代に日本に輸入され、これが品種改良されたことで現在知られるジュウシマツになっていきました。ジュウシマツは日本独自の品種が数多く存在していますが、近年では海外にも愛好家が増え、ショーバードとして独自に改良された品種も増えてきています。日本の伝統種よりもやや大型で、活発な性格の個体が多いようです。近年のペットショップでは、伝統種とヨーロッパ系との交配によって生まれたジュウシマツも多く並ぶようになってきています。
ジュウシマツ(十姉妹)の気を付けたい病気
クラミジア症、トリコモナス症、オウム病、そのう炎、卵詰まり、肝肥大
ジュウシマツ(十姉妹)の一口メモ
ジュウシマツの価格相場は2022年現在2000~数万円です。この幅広さは、毛色と毛並みによって生じているものです。親が同じでも生まれてくる子どもの毛色が全く同じとは限らない繁殖の難しさや、毛並みも珍しい巻き羽であればさらに希少、といった事情により値段が上がっていきます。昔は1羽500円ほどで販売されていたこともあるジュウシマツですが、現在では高級品の部類になっていると言えるでしょう。ジュウシマツは「十姉妹」と漢字を当てられていますが、これは多頭飼いしてもケンカすることなく仲良く過ごす様子からつけられたものです。他の鳥と比べても温和で人によく馴れる性格をよく表した名前と言えるでしょう。
獣医師監修
本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。
この記事の執筆者 / 監修者
- 獣医師もも
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北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。
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