オポッサムOpossum
| カテゴリ | 小さい動物 |
|---|---|
| 種類 | オポッサム |
| 英語表記 | Opossum |
| 大きさ | 種によって異なる |
| 重さ | 種によって異なる |
| 平均寿命 | 野生下で2~4年 飼育下で5〜8年 |
オポッサムの特徴
オポッサムは、有袋類に分類される哺乳類で、主に北〜南アメリカに生息しています。野生では森林や湿地帯、都市部の裏庭など様々な環境で見られます。人間との関係では、ゴミ箱を漁るなど都市型動物として問題視されることもあります。オポッサムの種類は120種以上に及び、中でも日本でペットとして流通しているのは小型種の「ピグミーオポッサム」という種類です。
大きさは種類によって異なりますが、小型種で体長約20㎝、体重100g程度であるのに対し、大型種は体長約40〜50cm、体重は4~6kgにもなることがあります。尾はさらに長く、木の枝に巻きつけてバランスを取ったりぶら下がったりすることできます。顔は少しとがっていて、丸く大きな目と毛のない黒っぽい耳が特徴的です。夜行性で雑食性なので、昆虫や果物、腐肉などなんでも食べます。
オポッサムはねずみのような見た目に反して、実はカンガルーやコアラと同じく有袋類です。中には育児嚢が発達せず皺状の構造物しかない種類や、そもそも育児嚢が存在しない種類もあります。
オポッサムの一番有名な特徴といえば、敵に襲われたときに死んだふりをする「プレイング・ポッサム」です。中でもキタオポッサムは、口を開けて舌を出し、死臭のような悪臭のする液体まで出して死んだふりをします。
寿命は野生では2〜4年とやや短めですが、飼育下ではもう少し長生きすることもあります。
オポッサムの性格
オポッサムは基本的に夜行性で、単独行動を好む動物です。そのため、ペットとして飼う際には一匹で飼育することが推奨されます。非常に臆病な性格をしており、危険を感じるとすぐに逃げたり死んだふりをするなど、攻撃よりも防御に特化した性質があります。ただし、追い詰められると歯をむき出しにして威嚇することもあります。比較的人に懐きやすい動物ではありますが、個体差があるので全てのオポッサムが懐くとは限りません。
動物園でのオポッサムは比較的おとなしく、慣れてくると人に対しても落ち着いた態度を見せるようになりますが、急な音や刺激には敏感です。
オポッサムの飼い方
野生のオポッサムは通常樹上で生活しているため、飼育する際には高さのあるケージを用意しましょう。夜行性なので昼間は静かに休める隠れ家スペースを確保し、夜間に活動できる広めのケージが理想的です。運動不足になりやすいため、登れる枝やハンモックなどを設置してあげましょう。
オポッサムは雑食のため、主に昆虫類、鶏肉、ゆで卵、果物、野菜などのバランスのとれた食事が必要です。ハムスターやリス用のフードに昆虫などを追加し、高たんぱくの食事を用意してあげてください。
ただし、ハムスター用の給水器は上手く使うことができないため、水は小皿に入れてあげましょう。
オポッサムは寒さに弱いため、ヒーターなどを用いた温度管理が必要となります。適温はおおよそ25℃~30℃です。
オポッサムはペットとしてはまだまだ珍しく、診ることのできる動物病院も多くはありません。お迎えする前に診療してくれる動物病院を探しておきましょう。
オポッサムの歴史・起源・生態
オポッサムは南米を起源とする最古の有袋類のひとつで、約7000万年前から存在していたとされます。そこから北米へと分布を広げ、氷河期を乗り越えて現在に至ります。北米唯一の有袋類であるバージニアオポッサムは、アメリカの自然環境の中で独自の地位を確立しており、都市部にも適応した珍しい哺乳類でもあります。
近年は気候変動の影響で生息地が北上し、カナダ南部でも観察されるようになっています。個体数は比較的安定しており、絶滅の心配は現在のところありませんが、交通事故や捕食動物(犬やフクロウなど)による死亡も多く、人間の生活圏との共存が今後の課題とされています。
オポッサムの気を付けたい病気
感染症 皮膚糸状菌症 自咬症
オポッサムの一口メモ
日本でペットとして最も流通しているのはピグミーオポッサムです。流通数は少ないですが、約3~6万円ほどの価格で販売されています。
オポッサムは子育てで有名です。オポッサムの妊娠期間はとても短く、赤ちゃんは超未熟児で産まれてきます。その後、自力で育児嚢を目指しますが、その途中で命を落としてしまう個体もいます。育児嚢に入らないほど大きくなった子供たちは、お母さんの背中にしがみついて生活します。お母さんの背中にたくさんの子供が乗っている姿はとても可愛らしく、思わず応援したくなります。
日本では野生では見られませんが、動物園などで出会えることがあります。どこか愛嬌のある、不思議な生きものです。
名前の似ている「ポッサム」とよく間違えられがちです。
獣医師監修
本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。
この記事の執筆者 / 監修者
- 獣医師ゆう
- 酪農学園大学獣医学群獣医学類卒業。卒業後は二次診療施設を含む複数の動物病院にて勤務。 現在は保護猫活動に力を入れている動物病院において、保護猫を対象として不妊手術や診察をしています。




