コザクラインコRosy-faced lovebird
カテゴリ | インコ |
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種類 | コザクラインコ |
英語表記 | Rosy-faced lovebird |
大きさ | 全長16~17cm |
重さ | 50~70g |
平均寿命 | 10~15年 |
コザクラインコの特徴
オウム目インコ科ボタンインコ属に分類される鳥です。漢字では「小桜鸚哥」と表記します。見た目の可愛らしさと比較的安価で入手できることから、根強い人気を誇るコンパニオンバードです。ずんぐりとした体形に、体色は緑、額から胸元にかけては赤、腰は青、尾羽は赤や黄、黒などの色で構成されています。「Peach-faced」 「Lovebird」といった異名があります。品種改良が進んだ結果、非常に多種多様なカラーが流通するようになり、現在では野性のコザクラインコの特徴である顔の赤色が入っていない個体も存在しています。代表的なカラーは、オレンジフェイス、ホワイトフェイス、ゴールデンチェリー、ルチノー、シーグリーン、ダッチブルー、バイオレット、シナモン、モーブなどです。人気のカラーはノーマル、イエロー、シナモン等であり、希少性の高いアルビノやパイドは非常に高額で取引されています。
コザクラインコの性格
ずんぐりとした体形からおっとりしていると思われがちですが、実は活発で遊び好き、好奇心旺盛で、自分よりも大きな存在にも物怖じしない性格です。パートナーに全力で愛情を注ぐことが知られており、その愛情深さからラブバードの異名を持ちます。つがいを揃えず、手乗りとして育てた場合は飼い主にべったりと甘えるようになります。逆に、相性の合わない相手や飼い主以外の存在には全く関心を示さず、飼い主が自分に構ってくれないと嫉妬して執拗に攻撃することもあります。小柄ですが噛む力は非常に強く、噛まれた場合には流血することも多いため注意が必要です。壁紙や柱などを噛んだり、物を高いところから落としたりする遊びが大好きですので、部屋で放鳥する際にはあまり長時間目を離さないことをおすすめします。人の言葉を真似るのは苦手ですが、知能は記憶力が優れているため正しい方法で芸を覚えさせれば、指示通りにターンしたり小物を運ぶといったことも可能になります。
コザクラインコの飼い方
パートナーとのコミュニケーションが何よりも大事な鳥です。つがいがいない場合には飼い主とのスキンシップの時間をたっぷり確保する必要があります。この時間が不足しているとコザクラインコはストレスを感じ、毛引きを行ったり攻撃性が高まったりしてしまいます。食事は専用のシードやペレットを中心に与えましょう。副食として野菜やフルーツ、ボレー粉(牡蠣の貝殻を細かく砕いたもの)を与えても問題ありませんが、副食を全く好まない個体もいます。病気予防として食事にビタミン、カルシウム、ミネラルなどのサプリメントを加える場合もありますが、事前にかかりつけの動物病院で頻度や量の相談をすることが推奨されています。ケージは余裕のある大きさのものを用意しましょう。大きな気温変化が苦手で、特に寒さに弱いとされています。部屋の温度は通年で20~28度前後に維持するようにしましょう。水浴びを好みますが、冷水でそのまま遊ばせると体が冷え、体調を崩してしまいがちです。水温を25度前後に調整したもので遊ばせるようにしましょう。甲高い声かつ声量も大きいため、都市部マンションなどで飼育する場合には防音対策が必要になることを念頭に置いておきましょう。
コザクラインコの歴史・起源・生態
原産地はアフリカ南西部です。標高1500m以上の半乾燥の高地に生息しています。日本で小鳥ブームが起きたのは大正時代です。この時にはブンチョウ、カナリヤ、ジュウシマツ、キンカチョウを飼育するのが流行しました。当時コザクラインコは既に日本に輸入されていましたが非常に高価だったと言われています。民衆の間でも気軽に飼われるようになったのは昭和30年後半とされています。
コザクラインコの気を付けたい病気
毛引症、ビタミンB欠乏症、卵詰まり、素嚢炎
コザクラインコの一口メモ
コザクラインコの価格相場は2022年現在10000~40000円です。非常にカラーの豊富な鳥ですので、様々なカラーを実際に見比べてお迎えする子を選びたい場合には鳥専門のペットショップを覗いてみることをおすすめします。価格は年齢や色によって大きく変動しますが、流通量の多いノーマルカラーなら1万円前後で購入することが可能です。
獣医師監修
本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。
この記事の執筆者 / 監修者
- 獣医師もも
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北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。
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