ツバメ(燕)Swallow
カテゴリ | 鳥 |
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種類 | ツバメ(燕) |
英語表記 | Swallow |
大きさ | 17cm |
重さ | 16~24g |
平均寿命 | 約2~3年 |
ツバメ(燕)の特徴
ツバメは毎年3月~4月ごろに南の国から渡来してくる渡り鳥です。夏の時期を日本で過ごすことから「夏鳥」とも言われます。頭頂部から背は藍色、喉と額は赤色、腹部は白色です。尾が長く、深い切れ込みのある二股の形をしていることが特徴です。フォーマルの中でも最も格式高いとされる「燕尾服」は後ろ裾が長く二股に分かれており、ツバメの尾の形に似ていることからその名前で呼ばれるようになりました。飛行に適した体つきをしており、逆に歩行は苦手です。そのため、巣の材料を探す時以外はめったに地面に降りることはありません。空中で虫を捕食し、水面上を低空飛行しながら水を飲みます。1日に300㎞以上を飛行し、飛行時のトップスピードは時速200㎞にも達すると言われており、小柄の鳥ですが非常に優れた飛行能力を持っています。オスのさえずり声は比較的大きく、早朝~午前中の間によく声を聴くことが出来ます。民家などの人の生活する環境の近くで造巣する傾向にあります。産卵期は4~7月です。
ツバメ(燕)の性格
ペットとして飼育される機会がほぼないツバメの性格については多くが明らかになっていません。ヒナを保護した場合であっても給餌や保温管理の難しさなどから多くがすぐに死んでしまうためです。しっかりと懐けば餌をねだりに寄ってくることもあるようですが、元来は野鳥であり、人間への警戒心は強いと推測されます。
ツバメ(燕)の飼い方
野鳥のため「鳥獣保護法」により日本での飼育は原則禁じられています。ツバメのヒナが育ってくると、巣の外や下に落ちている姿を見かけることがあるかもしれません。これは羽のあるヒナに飛行練習させている状況であり、大抵の場合は親鳥が近くで見守っています。すぐに手出しをするのではなく周囲の様子をしばらく観察するようにしましょう。羽のないヒナの場合は、何らかの不慮の事故で巣から転落した可能性が高いため、出来る限り人間の匂いが付かないようにしながらヒナを巣に戻しましょう。大人のツバメが倒れている場合には怪我の有無を確認しましょう。怪我や痙攣などの明らかな異常がない場合には、単に失神しているだけの可能性もあります。近くに野良猫等がいないことを確認し、車や自転車などが行き来しない場所にそっと移動させておきましょう。
ツバメ(燕)の歴史・起源・生態
北半球の広い範囲で生息・繁殖しています。日本では屋久島以北の地域で繁殖しています。日本のツバメの主要な越冬地は台湾・フィリピン・ボルネオ島・マレー半島・ジャワ島などです。日本では商売繫盛の印として歓迎されたり、水稲栽培における害虫を食べてくれる益鳥として大切に扱われてきた鳥です。ツバメの巣のある家は安全であるという言い伝えも存在することから、巣立っていった後も巣を残しておく場合も多いようです。人の生活している建物の少ない過疎地域では営巣数が減ることが確認されており、特定の都道府県では日本版レッドリストで「低懸念」の指定を受けています。
ツバメ(燕)の気を付けたい病気
オウム病、クラミジア感染症
ツバメ(燕)の一口メモ
高級食材として知られる「ツバメの巣」ですが、これはアナツバメという種類のツバメの作る巣であり、日本で見られるツバメとは異なります。巣はほぼすべてが唾液腺の分泌物で作られており、断崖絶壁に営巣するため採取が非常困難です。巣には健康や美容に良いとされている成分を多く含まれていることから、スープやデザートの材料として世界中で高い人気を誇ります。
獣医師監修
本記事は、信頼性・正確性向上のために、獣医師資格保有者が監修しています。監修者の詳しいプロフィールは下記をご参照ください。
この記事の執筆者 / 監修者
- 獣医師もも
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北海道大学を次席で卒業し、獣医師資格取得。日本獣医師会会長表彰受賞。
幼少期から鳥やウサギ、犬などに囲まれて暮らし、獣医師を志しました。
大学卒業後は関東の動物病院で勤務した後、IT企業でWebディレクターとして働いています。
動物に関する正しい情報を発信したいという想いから、自身のブログ「獣医師ももブログ」 を立ち上げ、日々ブログを更新しています。
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